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娘の教育:インターナショナルスクールのアプローチなど

今回は娘の教育について、いくつか書いたブログを集めてみました。(はてなブログから移行しているため、リンクではなく直記事を挿入しています)

最初の2つはインターナショナルスクールのメソッド、アプローチについて書いてます。インターナショナルスクールというと、英語を学ばせて、いろいろな国の人と交流して、将来グローバルで通用する人に云々、、、という話が出てくることが多いですが、インターナショナルでもいろいろな考え方があり、英語というよりも教育のアプローチというものにもっとフォーカスをあてるべきだと思います。

娘は最初にいった幼稚園ではあまりなじむことができませんでしたが、近所にあったインターナショナルのプリスクールのレッジョエミリアというアプローチに出会って、のびのび楽しく過ごすことができました。

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娘の教育その① - レッジョ・エミリア・アプローチでアート三昧

今日は今まで書いたことのない娘の教育について書いてみたいと思います。娘の教育については妻が勉強熱心で、彼女のこれまでの経験や友達からの情報などをもとに、自分の意見も参考にしながら、その方針をたてています。共働きということもあって、これまで5つの幼稚園、2つの学童にお世話になりました。娘は今年6歳で小学生になるので、お世話になった園とはお別れです。いくつもの園に通いましたが、その中でも多くの時間を過ごしたのは2つの園でした。1つの園はレッジョ・エミリア・アプーチ、もう1つの園はモンテッソーリ・メソッドを採用していました。

レッジョ・エミリア・アプローチはイタリアのレッジョ・エミリアという町から始まった教育で、子供の可能性を引き出すことをもっとも重要視しています。詳細は上記のこどもまなびラボさんの記事を読んでいただければと思いますが、特徴は子供が手や体を使って表現するアートに力を入れてるところです。

入園を考えるにあたって、施設の見学をさせてもらったのですが、色々な部屋があって、それぞれが独創的、楽しさ満載の部屋で、これなら娘も喜んで通うだろうと即決しました。

最初に通っていた幼稚園では、体操したり、遊戯をしたり、みんなと一緒なことをやることに馴染めず、気難しい子供でした。先生方はすごく親身になって対応してくれていましたが、本人は楽しめていないんだろうなーと感じていたのです。そこで、子供の教育について色々と調べたりしていると、幸運なことにちょうど近所にレッジョ•エミリア・アプローチというのを行っている園を見つけたのです。

案の定、自分が好きな絵を描いたり、ものを作ったり、音楽やダンスをしたり、毎日がとても楽しくなっていったようです。その後、モンテッソーリ・メソッドの園に移りましたが、休みのときは、そのレッジョ・エミリアの園が季節の休み毎のプログラムを開催していたため、毎回お世話になっていました。おかげで絵を描くことや、何かを作ること、歌ったり踊ったりすることが大好きな娘になりました。本当に感謝しかありません。教育についてはいろいろな考え方やいろいろなやり方があっていいと思いますし、それぞれの子供にあっているやり方というのがあるのだと思います。自分の娘に限って言えば、レッジョ・エミリア・アプローチが非常にマッチしていて、それに出会えたことは幸せでした。

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娘の教育その➁ - モンテッソーリ・メソッドでお姉さんに

モンテッソーリ・メソッドはイタリアのマリア モンテッソーリさんが始めた教育方法で、子供の自主性を重んじて育てる教育法です。詳細は下記のこどもまなびラボさんの記事を見ていただければと思いますが、娘がモンテッソーリ・メソッドの園でよかったと感じているのは、親としては娘の成長を客観的にとらえられること、そして本人としてはお姉さんになれたことではないかなと思います。

一年に一回、園から子供の成長レポートをもらうことができます。A4でびっしり5,6枚にさまざまな観点から娘の成長についてフィードバックをもらえます。この園ではリーダーシップ、バランス感覚、コミュニケーション、オープンマインドなど13のプロファイルが子供に必要で重要視しています。その点を踏まえて、言語や表現など大きく4つのカテゴリー、50項目以上について先生からの客観的な進捗具合とコメントをもらうことができます。中でも実践的人生スキルというカテゴリーが特徴的です。そのカテゴリーには自信を見せる、クラスメイトをリスペクトする、新しい状況に適応するなどといった16のスキルがあります。これはそのまま大人にも必要となるスキルですね。

もう一つのよかったこと、娘がお姉さんになるというのは、年下の子をケアする環境にあったということです。この園では学年毎のクラスではなく、2歳~6歳までの違う年齢の子供たちが混ざった形でのクラスになっています。自分が小さい時には、年上のお姉さんたちにケアされて学び、自分が大きくなると年下の子たちをケアしながら学びます。こういった環境は娘にとって非常にいい影響をあたえてくれました。自主性と他者への気遣いを自然と身につけることができたように感じています。娘も今年から1年生です。モンテッソーリ・メソッドはもうすぐ卒業ですが、園で学んだことを生かして、これからも楽しく学んでいってもらいたいものです。

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インターナショナルスクールではもちろんすべて英語でのクラスですので、英語はもちろん上達します。ただ、英語という語学だけでなく、日本語での考え方のアプローチ、英語での考え方のアプローチの違いというのを体感していくのではないかと思います。

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娘から学んだ英語表現

さて、今回は英語での表現について、最近あった出来事から感じたことを書きたいと思います。本業の方では、今週まで7日間、新入社員がオンラインで集まる研修がありました。主にヨーロッパのタイムゾーンの人向けに組まれていたスケジュールなので、夕方から毎晩22時頃までオリンピックも見られずにバーでセッションに参加していました。

その中でお客様企業を理解するというセッションがありました。企業を理解するためには、ミッション、ビジョン、オブジェクティブ、ストラテジー、イニシアチブなどを調べる必要がありますが、その中でオブジェクティブというのは具体的にはどのような定義なのか?というディスカッションがありました。

日本語でいうと、目標か目的ということになるでしょうか。英語ではゴール、パーパス、ターゲットなど似たような言葉がいくつもあります。講師の方の説明でなるほどと思ったのは、オブジェクティブというのは客観的に判断できる数値で表されるものというものでした。たしかにオブジェクティブには客観的なという意味もあるので、オブジェクティブという単語のニュアンスとしてはそのように捉えるのがいいんだなとスッキリと納得しました。

英語はこのように単語の意味で理解できるものと、使うシーンによって同じような意味でも違うニュアンスになってしまうものもあるように思います。これについては、いろいろなシーンでの活用を体で覚えて感じるしかないような気がしてます。

英語に限らないとは思いますが、言語の特性によって、思考アプローチも違うなと思った出来事がありました。娘が新調した服を2つ持ってきて、「どっちが可愛い?」とまずは日本語で聞いてきました。ちょうど仕事をしてたところで生返事で答えると、今度は英語で「Look at me. I'm cute?」と聞いてきました。

おもしろいと思ったのは、日本語だと「どっち?」とニュートラルに意見を求めたのに対して、英語では「こっちが可愛い?」と自分が好きな方を選んで意見を求めたことです。日本語をそのまま訳すとこのような質問の仕方にはならないのですが、英語で考えると後者の方が娘にとっては自然だったのかなとも思いました。どっちがいいというわけではないですが、それぞれのアプローチが体に身に付いているというのは羨ましいなと思う限りです。

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お金を得るための6つの方法 - 子供にお金について教えたい!

さて、今回のテーマはお金の教育についてです。皆様は、お金を得るためには6つの方法があるといわれたときに、その方法を挙げることができますか?子供だった数十年前から大人になるまで、自分はお金についてまったく勉強してきませんでした。最近は、ファイナンシャルリテラシー、金融リテラシーというお金にかかわる知識について、学ぶべきだというような記事をよく見かけますね。

自分におけるファイナンシャルリテラシーですが、お金を稼いだり、運用したり、貯めたりするための基本的な知識ということにとどまらず、それらが資本主義社会やこれまでの歴史、現在の社会課題から未来にいたるビジネス、自分のライフスタイルなど、さまざまな分野と密接にリンクして考えることができるようになることではないかと思っています。他の学問やスキルと同様、日々、いろいろな情報やニュースなどに触れながら、ずっと学び続けていくものなのだと理解しています。

例えば、以前、30万円の日本酒のことをブログに書きました。

ネットで3万円くらいで売られている日本酒が、ホテルでは10倍の30万円。これは安い、高いという簡単な話ではなく、どうして30万円になっているのか?という構造の話や、30万円払う人はどのような人でどんなときに頼むのか?という人や状況にかかわるさまざまなこと、資産、趣味、ビジネス、心理などを考えたりできることが、お金を多角的にみることができているということだと思います。自分はお金に関して真剣に情報収集などし始めたのは30代になってから。「もっと早く知っていたらなぁ」ということが多くあります。これからの時代はこれまでの時代よりさらに変化が速く、不確実な時代になっていくといわれています。そのため、自分の子供にはなるべく早くからお金のことを教えていけたらと思っています。

そんな中でいろいろと情報を集めていってた見つけた一つの本が、高井浩章さんの「おかねの教室」という本です。2人の中学生が少し変わった講師と、クラブ活動としてお金についての学んでいく物語です。高井さんは、このストーリーを自分の娘さんたちのために作っていたそうですが、その素晴らしい内容を書籍にもして出版されたということです。

ここでは、その内容を説明することはしませんが、冒頭に書いたお金を得るための6つの方法やさまざまな職業がどのような性質を持っているのかなど、楽しく読める内容になっています。それだけでなく、リーマンショックやGDPといった難しい現象や概念も、ストーリーの一部として中学生でもわかりやすいように説明されています。自分もこの本を読んで、多くのことを学びましたし、子供が中学生くらいになったときには一緒に考えるワークブックにできればと思っています。本当におすすめの本です。

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インターナショナルスクールを検討されている皆様の参考になれば幸いです。読んでいただきありがとうございました!

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