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ブルックスの法則とは?

みなさんはブルックスの法則を知っていますか?

IT業界での法則なのですが今回はこちらについてご紹介します。

ブルックスの法則

遅延しているソフトウェアプロジェクトに新規に要員を追加しても想定通りには改善されず、むしろますますスケジュールを遅延させてしまう」というものです。

この法則によってプロジェクト遅延は容易に解消できないようになっています。

では作業させる人を増やせば、その分作業は短縮できるのかということです。

例えば3人月の仕事は3人で対応すれば1か月で完了するかと言われたらそうではありません。

1.5か月で終われば良いところ、最悪の場合は3か月以上かかる可能性もあります。

これがブルックスの法則で、ITプロジェクトで使われる「人月」という単位を信じて要員を追加したとしても、思ったような効果は挙げられず、むしろスケジュールに遅れをきたしてしまいます。

なぜ遅延の解決はできないのか

要員の追加がスケジュール遅延の解決にならない理由は、人月で表現されていても必ずしも複数人で分担できる作業ではないことです。

こちらはよく妊婦を例として挙げられていますが、10か月後に生まれる予定の子供が、妊婦が2人いれば5か月になるかと言えばそうではないのです。

このように作業量を「人月」で表していたとしても、分担して作業できるようなものでなければ要員を追加しても意味はありません。

もう一つの理由として、人数が増えると教育やコミュニケーションの時間も増えることです。

人数を増やすと、作業を割り振ったり、お互いの進歩を報告しあうコミュニケーションの時間が増加し、作業に遅れが発生したりします。

また、新しく人が入ってきたらいままで1人でできていたことをまた新たに教える時間も必要になります。

ブルックスの法則への対策

スケジュール遅延が発生し、要員を追加したら、ブルックスの法則が働き、ますますスケジュールは乱れていきます。

これらの解決法は結論としてはありません。

あらかじめ作業の生産性やバグ発生率の数量化を行い、見積基準を開発し、それを公にして共有し予防をすることが大切です。

また、スケジュールの見直しが入った場合はたっぷり時間をとって慎重に、そして完全に作業を終わらせるようにすることが大切です。

終わりに

今回はブルックスの法則をご紹介しました。

プロジェクトのスケジュール遅延がないように気を付けていきたいですね!


情シスの運用やインフラの構築などでお困りの方は是非ご覧ください!!