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ママの手は魔法の手


「ママの手は?」

「魔法の手ー!」

子どもたちから、何度この言葉を聞いたでしょうか。

4人の子どもたちは、今でもきっとこのように感じています。私にとっても、子どもたちにとっても奥さんの手は、魔法の手なのです。


開かないハマグリ


先日、潮干狩りで獲れた少量のハマグリと、大量に購入したハマグリとアサリで、奥さんと夕飯を作っていました。

ハマグリ

左下:3時間かけて必死に獲ったハマグリ

左上:悔しくて大人買いしたハマグリとアサリ

奥さんが作ったクラムチャウダーは、貝の旨みたっぷりで、子どもたちも大絶賛。大きいハマグリは私が調理担当。浜焼きに。

右:何分経っても、まったく口を開けないハマグリ

ハマグリは、ちょうつがいも丁寧にとったのに、一向に口を開けてくれません。2本目のビールがなくなりかけた頃、これはいかん!と奥さんが動きました。

アルミホイルでハマグリを1個ずつ丁寧に巻いて、串をぶっ刺し、ガスコンロで直火焼き。ワイルドだろぉ?

強烈なボディブローを打たれたボクサーのようにハマグリは口を開け悶絶。奥さんのおかげで、貝の旨み汁も逃がさず、美味しい浜焼きを食べることができました。

時に勇敢に、大胆に。ママの手は魔法の手。


焼けない焼き鳥


数日後、奥さんとテレビを見ていて「焼き鳥、食べたいねぇ」と言っていたことを思い出し、休みの日にチャレンジすることに。しかし、本を読んでゆっくり過ごしていたら、気づけば、もう18時!

「ヤバい!何もしていない……でも、串させばいいだけでしょ!

と思っていたら大間違い。完全に焼き鳥をなめていしました。

肉は、もも、胸で計4枚。あとは砂肝とレバー。野菜は、アスパラとジャガイモ。これらをカットして串に刺すだけで、めちゃ大変!

最後、ささみ梅しそ巻きを仕込む頃には、調理から1時間半が経過し、もうクタクタになっていました。

焼き鳥

左:大葉の雑さが疲れを物語っている。6人分の焼き鳥とか狂気。

右:配給食のような焼き鳥。一人これぐらいしか食べれなかった。アスパラは、カイジのように網から脱落。串ものあるある。

仕事から帰った奥さんは、この惨状を見て、ご飯にありつけない……と即座に判断したのでしょう。

すぐに焼き鳥のタレを手際よく作り、おにぎりを大量生産

タレを肉に塗り塗りした後は、おにぎりをオーブントースターに入れて、そのタレで焼きおにぎりに。

こういうのが、一番美味しかったりするんですよね。子どもたちは、片手におにぎり、もう一方に焼き鳥。幸せな光景です。

窮地になると、必ず助けてくれる。ママの手は魔法の手。


キッシュのつけあわせ


そして、先日、奥さんからリクエストがあり、久しぶりにもつにこみさんの「秘伝のキッシュ」を作りました。

もう4回目になるでしょうか。我が家の定番ご馳走メニューになっています。

「今日は、キッシュだよ!」と言うと、5歳娘のテンション最高潮。

「手伝いたーい!手形つけるやつでしょ?」

完全に手伝わせ方を間違えたレシピ。でも、生地をコネコネするのは、ずいぶん上手になりました。

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よし!だいぶいい感じに手形も入ったよ。一発芸人のように、これだけ済ませるとさぁーーーーっとどこかへ消えていきました。でも、これは、これで魔法の手

キッシュの付け合わせをどうしようか?と考えている最中に奥さんが帰ってきて「任せておいて!」何やら閃いたようです。

またも、ご飯をコネコネ。


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OH!Nice!!ライスボール!!!

こういうの子どもたち大好きなんですよね。

キッシュが焼けるまでの間にライスボールをコンガリ揚げて外はカリカリ、中は、チーズがトロリのライスコロッケをみんなで堪能しました。しかもチキンライスにホワイトソースと芸が細かい。

キッシュは、冷凍保存しておいたハマグリを入れて、海鮮カレー風味に。

キッシュ

左:ライスボール   
右:海鮮カレーキッシュ

子どもたちは大喜びでした。よくぞ短時間で、こんな手の込んだものを作ろうと思ったものです。

楽しんでもらうために労力を惜しまない
ママの手は魔法の手。


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時に大胆に……

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時にユーモラスに……

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みんなを喜ばせることに全集中。


こんな感じで、私や子どもたちは、奥さんから魔法のかけ方からかかり方まで教わっています。あと一歩手を伸ばせば、届くようなことでも、魔法使いに甘えてしまったりすることもあります。

こんなにいろいろやっても、見守ってくれるから、私も木の棒を振り回し、魔法使いになった気分で、好き放題できるのでしょうね。

今日こそは、魔法の手を使わなくていいように、しっかり準備をしよう。

さぁ今日は、天ぷらそばだ。

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