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卒業式、ありがとうを伝えたいのは私の方だ

昨日は、次女の卒業式でした。

参加できるのは、保護者1名のみで、奥さんは体育館、私は教室からオンラインで、卒業式を見ていました。

テレビ画面に小さく写る後ろ姿。3歳の頃から変わらないポニーテールの後ろ姿を見て、昔のことを思い出しました。


成長


小さい頃は、川の字で寝ていて、みんなで早めに布団に入り、アニメDVDを見るのが、寝る前のお決まりコースでした。

ディズニー、トムとジェリーなど一緒に観ているうちに、他の子どもたちは、寝てしまいます。しかし、次女は寝つきが悪く、アニメの時間が終わっても、まだ見たいと、よく泣いていました。

やっとの思いで、彼女をなだめて、寝たと思ったら、次は、寝相の悪さ寝言のダブルパンチ。私の上を「でんぐり返し」したり、ふと見ると、正座して寝ていたり、真夜中にハッとしたものです。


その姿は、まるで座敷わらし


寝言もヒドイものでした。まず、滑舌が良いから気になって仕方がない。

そして、内容も「イカが……、イカが襲ってくるぅ」寝言のスケールが壮大過ぎて、奥さんといつもギョッとしていました。



そんなこんなで、眠りも浅く、翌朝はまず起きてくることはありません。

何度起こしてもスースー、ムニャムニャ。起きても、猫のように丸まって全く動く気配がない。

髪を洗うこと、乾かすのも嫌いなものだから、寝起きは、常に髪もボサボサ。長女から「おい!ロッチ」とか「カワウソみたいな匂いがする!」とよく言われてました。

寝起きが、ロッチ中岡なら面白いが、機嫌も悪いから大変です。

朝は手の施しようがない……将来苦労するぜ。と思っていましたが、高学年になり、一気に変わりました

決まった時間に起き、洗顔し、綺麗にポニーテール、お風呂ではヘアパックまで。髪もツヤツヤでロッチにカワウソと馬鹿にされることはなくなりました。

朝一のテンションの低さは相変わらずですが、今は「うーうー(おはよう)」と挨拶もできるようになりました。

次女いわく「あんなにしつこく毎日言われていたら、さすがに起きれるようになるよ」と……

中学になったら元気に「おはよう」と言ってくれそうです。


感性


彼女は、小さい頃からイカに襲われてきたせいか、不思議な感性をもっていました。

自己主張の強い長女、オシャベリなに挟まれ、次女は普段から聞き役が多いのですが……ぽつりと話す一言が、おもしろい。

食事中、いきなり「このシメジが、小さいオジサンだったらどうする?」と聞いてきて、家族揃って目がテンに……。

食べない以外の選択肢があるのでしょうか。

そんな独創的な彼女の工作や宿題・作文を見るのが、楽しみでした。

その中でも私の好きな作品はこちら。

作文 「ながしそうめん」 4年生


友だちとながしそうめんのように小学校生活をスイッー、スイッーと楽しく過ごすことができたのでしょうか。


ポリシー


こんな感じで、温和な彼女は、喧嘩や争いごとが嫌いで、怒った彼女を、ほとんど見たことがありません。一体、誰に似たのだろう……

誰かが泣いていれば、彼女が一番最初にちょっかいを出しにいきます。そして、いつの間にかみんな笑顔になっています。

彼女自身、少しぐらいバカにされても、「ウフフ」と笑って受け流し、いつも平和な空気を我が家に運んでくれます。

以前、こんな事を話してくれました。

6年生にもなると、みんなスマホを持っていて、LINEグループなんかを作って遊ぶ約束をします。その中でも、少し性格の悪い子がいて、気に入らない子をグループから退会させたりするそうです。

「えっ、こわっ!それどうなるの?」と聞くと

「うちが、またその子を招待するの。退会されるたびに招待するの

と笑いながら話してくれた時は、ビックリしました。

自身が仲間外れにされたこともあったようですが、最終的には、たくさんのお友達に囲まれてみんなで楽しく「ながしそうめん」できたようです。

寝起きの悪い不思議ちゃんが、いつの間にか優しくて頼れるお姉さんになっていました。


🏫  🏫  🏫  🏫


卒業式も終盤にさしかかり、最後に子どもたちからのメッセージ。

ステイホームで本当に大変な中、私たちのお世話をしてくれてありがとうございました

体育館中に響き渡る言葉が胸に刺さりました。


お世話になったのは、こっちの方だ………

感謝を伝えたいのは私の方だ…………


心の中で呟きながら、娘にメッセージを送りました。


いつもありがとう。そして卒業おめでとう。















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