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デザイナーがデザイナーじゃない人にもオススメしたい本3選

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
infocomのUXチーム、デザイナーの吉野です。

UXチームってことでUXに関するおすすめの書籍はなにか?と問われることがよくあります。UXやデザインに限った話ではないと思いますが、この手の問いはよくあるのではないでしょうか。
弊チームでもメジャーなUX関連・デザイン関連の書籍はある程度共有物としてストックし貸出もしていますが、貸出想定なものの多くは「はじめての〜」的なものになってしまいます。よほどピンポイントな要望でない限り、入口として紹介するときはどうしてもそういう方向になってしまいますよね。

そこで今回はそういうものとは少し趣向を変えて、ぼく自身がUXやデザインの本として知ったりおすすめされて読んでみて、良かったなとか、ためになった、考えさせられたりして、UXやデザインに限らずとも広く色んな方に何かしら得られるものがあるのではないかと思うものを厳選し3冊ご紹介してみます。

ひとつ...お断り(?)として絶版本が含まれています。古本として全く手に入らないわけではありませんが、タイミングによっては変に高騰したりするので、根気よくチェックするとお手頃価格で手に入る機会は十分にあります。もし気になって手に取りたいと思われた場合は、周辺の方に持ってないか聞いてみたりしつつ心に余裕を持って気長に探してみるとよいかと思います。


経験経済

初版が2000年、再販の新訳が2005年、数年前までは普通に販売されていたのですが、気づけばアマゾンでも古本しかなくなっていたのでもう刷られていないのかもしれません。
そんな古い本ですが、例などは時代を感じるものも含まれるものの、今読んでも古さを感じない、体験こそ商品、経験の先の変革とむしろ現代やその先をも捉えている予言書と言ってもよいものだと感じます。
経験自体が経済価値として当たり前になっている今だからこそ、改めてこれまでとこれからを知り、その先を考える切欠になる本だと思います。
これだけで1投稿でも良いくらい、個人的にはまず読みたい本かもしれません。

コンピュータは、むずかしすぎて使えない! 

こちらも発刊1999年と古い本ですが、著者のアラン・クーパー(ソフトウェア設計者/プログラマ/Visual Basicの父としても著名)によりソフトウェア開発手法としての理論で「ペルソナ」がはじめて記されたのが本著になります。
マーケティングやUXにおいてペルソナはよく遭遇する言葉であり手法であると思いますが、主に「理想の顧客像」というような説明がなされているのを目にしますがそういうものでしたっけ?
本書でははじめに提唱されたということで未成熟感や翻訳的な意で誤解しそうな表現と感じる部分もあったりはしますが、後の同著者によるAbout Face 3 インタラクションデザインの極意という書籍で「ペルソナは特定の個人として描かれているが、アーキタイプ(原型)として機能するものなので、実際には特定のインタラクティブ製品のユーザータイプ、ユーザーグループを表現する」と補強されたものがよくまとまっている表現だと思います。
…てなことを思いながらも源流から辿って改めて知ってみるのもまた、楽しかったり、新しい発見があったり、再確認できたりすると思うのでこちらをオススメしたいと思いました。和タイトルも鬼キャッチー。

SF映画で学ぶインタフェースデザイン アイデアと想像力を鍛え上げるための141のレッスン

いやもう、タイトルからして面白そうじゃあないですか?
SFって人間の物凄く優れた妄想力・想像力の産物だと思うんです。それ故に多大なインパクトがありすぎてSFを現実にするための行動原理になったり、ヒントになったりもします。
そんなSFのインターフェイスを切り口にフォーカスするのも面白いし、取り上げている映画も多く誰しもが見たであろうものが含まれているため身近なところも読みやすくあると思います。
SF映画の中からデザインを仕事に活かすヒント、または着目・調査・分析のやり方にもヒントになるかもしれません。そういう意味では141もの事例集ともいえます。まさにレッスンとしても、考え方やアプローチの仕方としてよいのではと思います。
個人的にはインターステラーのTARSなんかは機構もデザインも大好きなんですよね。未来未来してないのですが、そうきたかの機能美にキュン。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
冒頭にも書いた通り、UXやデザインといった文脈も多分に含まれる本達ですが、そんな枠は越えて様々な職種の方や趣向の方にも面白いのではないかと思います。
経験経済なんかはUXの根本的な思想や知識としても役立つ内容じゃないかなーと、個人的にはよくおすすめする1冊です。
気になった方はお手にとって読んでみてくださいね!


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