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吉本ばななさんの『お別れの色 どくだみちゃんとふしばな3』が、発売!

noteで人気の吉本ばななさんのマガジン「どくだみちゃん と ふしばな」の3巻が、『お別れの色 どくだみちゃんとふしばな3』が、幻冬舎より発売されました。

2016年7月よりnoteで連載開始された、「どくだみちゃん と ふしばな」。開始直後より大きな話題となり、『すべての始まり-どくだみちゃんとふしばな1』『忘れたふり どくだみちゃんとふしばな2』に続き、『お別れの色 どくだみちゃんとふしばな3』が発売されました。書籍の内容は、noteで連載された原稿に、加筆・修正を行ったものです。

お別れの色 どくだみちゃんとふしばな3』(吉本ばなな・著)

■『お別れの色 どくだみちゃんとふしばな3』

たくさんの死に出会い、わかった。
今は今。今しかできないことがある。

両親、親友、そして愛犬との永遠の別れ——。
人生最大の悲しみの中で、心をたもつ秘訣に出会った。

無力で、何もわからなくて、おろおろしていて、子どもみたいに他の命にすがっている、そんな自分を発見した。もう五十三になろうとしているのに、このざまだ。相手に力をあげることのほうがずっとだいじなのに。不安なはずなのは向こうのほうなのに。まだ頼っている。しかし、なぜかもうひとりの自分はのほほんとしていてものすごく楽観的だった。この人生、いつもその楽観的なほうの自分が守ってくれた。なるようになる。どうにかなる。どんなことが起きても、生きている限り私は生きる。
そして彼女たちが生きている限り、決してむりはせず、捧げすぎず、都度心を込めて愛していく。それしかできない。ただそれだけのことだ、と悟っていた。 (「ピンチに学ぶ」より)

◼︎著者プロフィール
吉本ばなな
1964年東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されている。Webコンテンツ・プラットフォームの「note」で「どくだみちゃん と ふしばな」を連載中。
note:@d_f

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