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試験直前、あふれるように思い出す

記憶術の広告で使われていたフレーズ。たしか40年くらい前の少年誌に毎週のように掲載されていた。試験で点を取りたい子ではなかった(過去記事)ので記憶術自体に興味はなかったが、この広告は今でも強く印象に残っている。


静まり返った試験会場。目を閉じると心臓の鼓動だけがどこか遠くから聞こえてくる。ゆっくりと息を吸い、大きく吐き出すとその心音さえ消えて真っ白な世界が広がっていく。戦いが始まる。研ぎ澄まされた感覚が2秒後の開始の合図を予感する。来る。

試験直前、あふれるように思い出す。

記憶術の広告より

少年の心を刺激するのだと思う。覚醒とか、卍解とか、力の解放とかみんな好きでしょ。ここぞという場面で能力が発揮されるシチュエーションにテンションの上がらない男子はたぶんいない。

このフレーズを少年誌の広告に使ったコピーライターさんがいかに優秀だったのかがわかる。どんな人だったのか。ほかにどんなお仕事をされたのか。とても興味がある。