駆け出し百人一首(39)袖ひちて掬びし水の凍れるを春立つけふの風やとくらむ(紀貫之)
袖(そで)ひちて掬(むす)びし水(みづ)の凍(こほ)れるを春(はる)立(た)つけふの風(かぜ)やとくらむ
古今集 春歌上 2番
訳:昨夏、私は袖を濡らして水をすくった。その水は冬の間に凍りついていたが、立春の今日、春風が溶かしているだろう。
Last summer I scooped up water, which is frozen over during this winter. Today's spring wind will melt the ice.
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