臨床心理マガジンiNEXT

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臨床心理マガジンiNEXT

「臨床心理マガジンiNEXT」です。「臨床心理マガジンiNEXT」は,臨床心理支援にかかわるすべての人たちのための新しい形の電子マガジンです。編集長は,東京大学教授で,臨床心理士/公認心理師の下山晴彦。心理臨床に新しい学びと実践の形を模索しています。

マガジン

  • 心理査定&介入技法を学ぶ by iNEXT

    公認心理師や臨床心理士にとって重要な、心理査定や介入技法を磨くことにつながる記事を集めました。現場で活躍する心理職の皆さんのほか、資格取得を目指す学生の皆さんにもオススメです。

  • みんなの事例検討会 by iNEXT

    iNEXTは学派や領域を超えて、心理職全体が一丸となれるコミュニティの創造をミッションとして掲げています。その一環として、iNEXTは多様な方に開かれた「みんなの事例検討会」を開催していきます。本マガジンは、そうした事例検討会のお知らせや、事例と対応方法の概要などについてまとめた記事集です。

  • 子ども・保護者の心理援助 by iNEXT

    学校や家庭での課題を抱えるお子さんや、家族の支援についての記事集です。お子さまやご家族の心理支援を行う方や、今後支援を行う予定のある方にオススメのマガジンです。

  • 臨床心理の最新動向 by iNEXT

    ICTを用いた心理支援のご紹介や、コロナ禍における心理支援の動向など、臨床心理に関する最新情報を集めたマガジンです。現場の最前線で活躍する公認心理師や臨床心理士の方や、資格取得を目指す学生の皆さんにオススメ!

  • 心理職のキャリアを考える by iNEXT

    公認心理師や臨床心理士など、心理職にとってキャリアの構築は課題の一つです。先行き不透明なまま頑張る心理職や、学生の皆さんにとって役立つであろう記事を集めました。

最近の記事

48-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.48)☆目次

48-1.事例検討の可能性☆CBTとユング心理学の対話は可能か? 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 〈iNEXTは,臨床心理支援にたずわるすべての人を応援しています〉

    • 48-1.CBTとユング派の対話は可能か☆事例検討の可能性

      体験講習会オンデマンド配信 事例検討による技能研修会 1. 最近、満足できる「事例検討会」に出ていますか? 心理職の技能向上に欠かせないのが事例検討会です。ところで、皆さんは、事例検討会というと、ご自身が所属する職場、大学研究室、学派などの固定メンバーのカンファレンスを想定してないでしょうか?あるいは、初心者が発表し、ベテランの心理職がコメントをするスーパーバイズ型のカンファレンスを想定していないでしょうか。 考えや経験が同じ集団の事例検討会は、安心できる反

      • 47-3.事例検討「ケースフォーミュレーション」技能研修

        出版記念講習会 精神科治療と心理支援の徹底対話 1.事例検討を通して「ケースフォーミュレーション」技能を学ぶ 臨床心理iNEXTでは「心理職の存在意義とは何か」を基本テーマとし、「心理職でしかできないこととは何か」を考えていくことを課題としています。その際、「医学モデルとは異なる心理職の専門性とは何か」に注目し、事例検討会を通して現場での実践から「心理職の存在意義を示す技能」を具体的に学んでいくことを目標としました。 医学モデルの限界を超えて心理支援を有効に進めるため

        • 47-2.心理職の存在意義は何か?

          「そもそも心理支援は精神科治療とどう違うのか」出版記念講習会 注目新刊本「訳者」研修会 1. 心理職の存在意義とは何か? 心理職は公認心理師として国家資格になり、就職口も増えました。しかし、心理職として明るい未来が見えてこないという声が聞かれます。それは、公認心理師となったことで、心理職が医学モデルや行政モデルの管理の枠組みの中に組み込まれ、心理職としての主体性や専門性が見失われつつあることと関連しているのかもしれません。 では、心理職でしかできないこととは何だろう

        48-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.48)☆目次

        マガジン

        • みんなの事例検討会 by iNEXT
          9本
        • 心理査定&介入技法を学ぶ by iNEXT
          51本
        • 子ども・保護者の心理援助 by iNEXT
          32本
        • 臨床心理の最新動向 by iNEXT
          76本
        • 心理職のキャリアを考える by iNEXT
          10本
        • iNEXTからのご案内
          36本

        記事

          47-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.47)☆目次

          47-1. 精神科治療と心理支援の徹底対談 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 47-2.心理職の存在意義は何か? 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 47-3.事例検討「ケースフォーミュレーション」技能研修 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 〈iNEXTは,臨床心理支援にたずわるすべての人を応援しています〉

          47-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.47)☆目次

          47-1.精神科治療と心理支援の徹底対談

          「そもそも心理支援は精神科治療とどう違うのか」出版記念講習会 臨床心理iNEXTオンライン研修会 注目新刊本「訳者」研修会 1. 「そもそも本」出版記念緊急企画で、“徹底対談”が実現! 本誌「臨床心理マガジンiNEXT」掲載の対談に、新たな対談を加えて編集した「そもそも心理支援は、精神科治療とどう違うのか」(遠見書房)が出版されました※)。これは、医学モデルの影響が強い公認心理師制度の中で、改めて「心理支援の専門性とは何か」をテーマとした対談のコレクションです

          47-1.精神科治療と心理支援の徹底対談

          46-4.[心理職必須]セクシュアリティの理解と支援

          臨床心理iNEXTオンライン研修会 注目新刊本「訳者」研修会 臨床心理iNEXTオンライン研修会 1. セクシュアリティの多様性と「自分らしく」生きること 現代日本社会では、情報化が進む中で大量の刺激的な情報や物語に晒され、“自分らしく生きる”ことができにくくなっています。社会の求める価値観を取り入れ、自己の欲求を抑制し、社会に過剰適応しようとしがちです。その結果、人々は、さまざまなレベルで自己形成が障害されて“生きにくさ”を感じています。 自己形成ということに関し

          46-4.[心理職必須]セクシュアリティの理解と支援

          46-3.今だからこそユング心理学を学ぶ

          注目新刊本「訳者」研修会 臨床心理iNEXTオンライン研修会 オンライン研修会のオンデマンド配信 1.今、なぜユング心理学なのか? 場の空気を読み、相手の期待に応え、適応的に振る舞う傾向が強い我々日本人は、気づかないうちに自分を見失い、過剰適応になりがちです。特に情報社会の中で刺激的な情報や物語に晒されることが多い子どもや若者は、容易にSNSやゲームに依存するようになっています。 さらに、PTSDに診断されるようなトラウマ体験がなくても、発達障害特性があったり、幼児

          46-3.今だからこそユング心理学を学ぶ

          46-2.そもそも心理支援は精神科治療とどう違うのか?

          臨床心理iNEXTオンライン研修会 オンライン研修会のオンデマンド配信 1.「そもそも心理支援は精神科治療とどう違うのか?」刊行! 注目本「そもそも心理支援は精神医療とどう違うのか?」(遠見書房)が遂に出版となります!※)。副題は「対話が拓く心理職の豊かな専門性」となっています。 ※)https://tomishobo.com/catalog/ca192.html 本誌「臨床心理マガジンiNEXT」に掲載された記事に新たに実施した対談を加えて編集した選りすぐりの対談

          46-2.そもそも心理支援は精神科治療とどう違うのか?

          46-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.46)☆目次

          46-1.「心的外傷」心理支援の保険点数化に応える 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 46-2.そもそも心理支援は精神科治療とどう違うのか? 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 46-3. 今だからこそユング心理学を学ぶ 大塚紳一郎(大塚プラクティス主宰) 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 46-4. [心理職必須]セクシュアリティの理解と支援 柘植道子(一橋大学保健センター 特任准教授) 下山晴彦(

          46-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.46)☆目次

          46-1.「心的外傷」心理支援の保険点数化に応える

          臨床心理iNEXTオンライン研修会 注目新刊本「編者」オンライン研修会 1.「トラウマ症状への心理支援」が診療報酬の対象に! 今年の2月の中央社会保険医療協議会において診療報酬の改定内容が示されました。公認心理師は、新設された「心理支援加算」の算定職種となりました。そこで対象となったのは、「心的外傷に起因する症状を有する患者に対する心理支援」です。加算点数は250点 (2,500円)で、初回算定日から2年間、月2回が限度となっています。 これには「精神科医師の指示を受

          46-1.「心的外傷」心理支援の保険点数化に応える

          45-4.ポリヴェーガル理論forトラウマ理解と支援

          注目新刊本「編者」オンライン研修会 臨床心理iNEXTオンライン研修会 オンライン講習会:「セルフ・コンパッション」体験プログラム オンライン講習会(オンデマンド配信) 1. 私たちは、脅威の中で生きている 今年2024年の元旦は忘れ得ぬ日になりました。車の運転中、ラジオのアナウンサーが「津波が来ます。逃げてください」と悲壮な声で繰り返すのを聞きました。能登半島での地震の被害の状況がニュースで刻々と入ってきました。そして、羽田空港での衝突事故。何が起きるのかわからな

          45-4.ポリヴェーガル理論forトラウマ理解と支援

          45-3.現場で役立つ発達障害アセスメント

          臨床心理iNEXT研修会 「有料iCommunity」特別企画:「セルフ・コンパッション」体験プログラム iCommunity講習会 1. 発達障害の過剰診断が増えている! 公認心理師の時代となって、心理職が多くの場で発達障害についての判断に関わるようになっています。発達障害を早期に発見し、早期に指導教育をする傾向も強まっており、そこに心理職が関わるようにもなっています。学校場面でインクルージョン教育の重要性が言われている中で、特別支援の必要性に

          45-3.現場で役立つ発達障害アセスメント

          45-2.セルフ・コンパッションを習得する

          「有料iCommunity」特別企画:「セルフ・コンパッション」体験プログラム iCommunity講習会 iCommunity講習会 1. 「セルフ・コンパッション」4回体験プログラム紹介 セルフ・コンパッションとは、自分に対して“思いやり”や“慈しみ”を持って接することを意味します。そうすることで自分を否定したりすることなく、ありのままを受け入れて自己肯定感を高めていきます。さらに、セルフ・コンパッションでは、自分への思いやりだけでなく、他者への思いやりも大

          45-2.セルフ・コンパッションを習得する

          45-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.45)☆目次

          45-1.社会モデルでLGBTQの“生きにくさ”を理解する 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) みたらし加奈(公認心理師・臨床心理士) 松岡宗嗣 (一般社団法人fair 代表理事) 45-2.セルフ・コンパッションを習得する 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 中野美奈(福山大学准教授) 45-3.現場で役立つ発達障害アセスメント 下山晴彦(跡見学園女子大学教授/臨床心理iNEXT代表) 井澗知美(大正大学教授) 45-4.ポ

          45-0.臨床心理マガジンiNEXT(No.45)☆目次

          45-1.社会モデルでLGBTQの“生きにくさ”を理解する

          iCommunity講習会 iCommunity講習会 1. LGBTQの現在 我が国でも、最近、同性婚を認めないのは違憲、あるいは違憲状態との裁判所の判決が出ました。また、「同性カップルも犯罪被害者給付金を受給できる」との最高裁判所の判断も出ました。少しずつですが、社会のLGBTQの理解も改善しつつあります。 しかし、社会全体としてみるならば、まだまだLGBTQへの理解が十分に進んでいるとはいえません。LGBTQの方々の中には、「自分らしく生きられない」と強く感じ、

          45-1.社会モデルでLGBTQの“生きにくさ”を理解する