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中国の拼多多は2021年「春晚」でラッキーマネーインタラクションの独占的パートナーに

2020年9月25日、テンセントニュース・深網の報道によると、9月24日の夜、中国中央テレビは、中国ECの新勢力「拼多多」が同テレビ局の春晚(年越しカウントダウン番組)でラッキーマネーインタラクションの独占的パートナーになることを発表しました。

拼多多副総裁の侯凱笛は、「拼多多は中央テレビと連携し、春晚の影響力を最大限に活用し、経済における中国ブランドの主導的役割を果たし、引き続き中国の消費者の皆様に価値を生み出してまいります。」と述べています。これまでの春晚のラッキーマネーの中で最も典型的なケースは2015年の春晚で、その年の大晦日には、WeChatラッキーマネーの送受信総数は10.1億回に達し、同時期のAlipayの5倍以上でした。

春晚の放送中にWeChat「シェイク」のインタラクション回数は110億回に達し、最大頻度は8.1億回/分に達しました。ジャック・マーはそれについて、「真珠湾攻撃」と評価しています。その後、2016年から2018年までの3年間で、事態の厳しさを悟ったアリババは3年連続で中央テレビの春晚で最大の出資者となり、最後の年に配布したラッキーマネーの金額は6億元(約99億円)に達しました。

2019年、百度(中国で最大の検索エンジンを提供する会社)は、ランキングに入った3番目の大手インターネット企業となり、出資金額は9億元(約148.5億円)でした。2020年春晚、快手(ビデオ編集・動画共有アプリの運営会社)はBAT(百度・アリババ・テンセント)に続いて、春晚で4番目の独占的インタラクティブパートナーとなり、2019年の年末に、同社は春晚のために10億元(約165億円)のラッキーマネーを用意したと発表しました。独占的パートナーが年末に向けて、もしくは来年の初めに発表された例年とは異なり、今回は10月にもなっていないうちに、春晚は拼多多がラッキーマネーインタラクションの独占的パートナーになることを発表しました。しかし、春晚と拼多多は未だラッキーマネーの具体的な金額を発表していません。過去の春晚のデータから見ると、春晚でのラッキーマネーは、新規ユーザー獲得にとって非常に重要であることがわかります。毎年、春晚は少なくとも延べ10億人に直接的にリーチしています。

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