アポトーシス
チョウが幼虫からサナギになる時、サナギの中でドロドロに溶けてから
チョウになる。
なぜドロドロに溶けてるのに、
また固まることができるのかというと、ドロドロに溶けてる部分の中はほとんど栄養分なのである。
チョウがサナギになるとき、変態するときに、もともとあった体を作り変えるために、必要のない部分を溶かすのである。そして、いったん壊すのである。
これは「アポトーシス」といわれ、もともとプログラムされていた、「細胞死」っていうことである。
そのときに壊したものは、捨てるものではなく、栄養として再利用できるものなのである。
人生もまた、これと、同じプロセスをたどるわけである。
人生で直面する艱難辛苦もまた、
アポトーシスの機会であり、
もともとそうなるべくしてなった
ものなのである。
だから、過去の自分の価値観が
死に、どろどろになれば良いの
である。
これからの自分には、不要な価値観が、溶けただけで、それを栄養として、最後に、蝶に変態すれば良いのである。
それが、本来の姿だからである。
人生では、自分が自分になるための
さなぎの時期が必ず訪れるわけで
ある。
それゆえ、人生で直面する艱難辛苦は、自分のせいでも他人のせいでも
ないわけである。
すべては、家系の流れから、
あらかじめ決められた予定調和の出来事なのである。
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