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小さな波

人生で無駄なことはない。そして、
無駄な人もいないわけである。

しかし、あえて無駄なことがある
としたら、それは、自分を孤独だと
思う瞬間である。

小さな波のエピソードが、それを
教えている。

「いいかい。実は、小さな波の話で、その波は、海の中でぷかぷか上がったり、下がったり、楽しい時を過ごしていた。気持ちのいい風、すがすがしい空気。ところがやがて、ほかの波たちが目の前で次々に岸に砕けるのに気がついた。「わあ、たいへんだ。ぼくもああなるのか。」そこへもうひとつの波が、やってきた。最初の波が暗い顔をしているのをみて、「何がそんなに悲しいんだ  ?」とたずねる。
最初の波は答えた。「わかっちゃいないね。ぼくたち波はみんな砕けちゃうんだぜ。みんな何にもなくなる。ああ恐ろしい」すると、二番目の波が、
こう言った。「ばか、わかっちゃいないのは、おまえだよ。おまえは波なんかじゃない。海の一部分なんだよ」
~「モリー先生と火曜日」より~

人間は、愛という大海の一部分で
ある。だから、人生は終わるが、
愛は決して終わらないのである。

そのことを実感するために、
失意どん底の時があり、
絶対絶命の修羅場があるのである。

小さな波のエピソードを、頭で理解するのではなく、腹落ちしたいだけなのである。

自分は愛の一部分だということ。
ただこれを、人生で学びたいだけ
なのである。

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