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苦玉「くだま」

苦玉とは、自分の中心にある
苦しみの芯をいう。
それが、苦しみの源である。
それが自我と同じものである。
私たちが、苦しいと感じるのは、
苦玉があるからだ。
苦玉があるから、この世のすべてと
隔絶してしまう。
肉体をもち、自我が存在した瞬間に
この世のすべての間に壁を作るのだ。
ところが、人は、この内なる苦しみを
隠して楽しそうにしている。
笑って楽しく生きることが
素晴らしい!と信じている。
でも、笑ってごまかしても、
苦しみは辛くなり、深刻になるばかり。
だから、酒や享楽といった
息抜きや気晴らしで、苦しみを紛らわしている。
でも、紛らわそうとすればするほど、
余計苦しくなる。
そうやって、気晴らしに頼っているうちに
依存症になる。
すべては、苦玉が原因である。
苦玉は、親から子に受け継がれる。
子から孫に受け継がれる。
「親が変われば子が変わる」
親子で自らの苦玉を見ることで、
苦玉の正体が明らかになる。
そうやって先祖から受け継がれた
苦しみから解放される。

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