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#読書の秋2021

芥川龍之介『歯車』感想文

芥川龍之介『歯車』感想文

全体的感想 “不治の病”がしばしば文学作品のメイン、サブテーマになると思います。過去の例ではペスト、結核、統合失調症など。現代では結核は治るようになり、統合失調症も限りなく治ること(寛解)ができます。現代では結核を文学作品の主題や装置としては、それほど使用しないと思います(おそらく治ることができるため)。
 アルベール・カミュの『ペスト』はペストを主軸にして、友愛と結束の大切さを描いています。堀辰

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