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藍の沼ー藍染めの深〜〜〜い話

藍染めの歴史・効能・応用方法を調査・検証しているうちに、脱出不可能なほどハマってしまった藍の沼。この甘美な沼は、歴史や自然科学などの思わぬ発見に満ちています。溺れながらもがきなが…
他では書けない藍の専門的な(というかオタクな)記事をここにまとめています。
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記事一覧

明治期、阿波藍ギルド崩壊の意味 (1)

 2021年の大河ドラマの主人公だった渋沢栄一の実家が藍商でした。藍染め染料「すくも(藍玉)…

藍(タデアイ)入り手作り石けんレシピ

 タデアイを自分で育てているよ、という方にこんなお楽しみはいかがでしょうか。  タデアイ…

藍の生葉染 絹を澄んだ色に染めるコツ

 タデアイの生葉で、澄んだ色かつ色落ちしにくく染めるコツ、のご案内です。でもこの方法は、…

【重要】久留米絣の藍菌レポート(2)

 先の「久留米絣の藍菌レポート(1)」から、昔ながらの藍染に伝えられてきた特徴と藍菌の関連…

【重要】久留米絣の藍菌レポート(1)

 このレポートに出会ったのは昨年の夏でした。藍染をする人にとって重要課題である「藍建て」…

「インド藍」は染料か植物か

 特に気にしたことのなかったことが、突然気になり出しました。気の向くままに調査してみまし…

藍染にタデアイの茎が役にたつ

 タデアイの中でインジカン(藍色に発色する前の成分)を含んでいない部位として、蒅(すくも)作りでは基本的に除去される茎。  けれどもしかして、意外と役に立ってきたのかもしれないと考えられる記述や体感があるので、まとめてみようと思います。  藍染めの下準備にお役に立つことがあるかもしれません。 アミノ酸(タンパク質)を豊富に含む茎 タデアイの全草にアミノ酸(タンパク質)が豊富に含まれています。これはインジカンを含む葉にも含まない茎にも同様です。ちなみに、葉と茎のインジカン含有

藍で白髪染め

 あっ!髪も藍色なんですね、青い!!と言われることがあります。  はい、いろんな実験を我…

阿波の藍ビジネスはシステマチックだった

 noteでアカウントを作って記事を書くようになってからずっと、「藍染め 儲かる」「藍染め …

顔料にも染料にもなる藍

 天然の藍があり、合成の藍も登場し、顔良の状態でも流通しているし、染料の状態でも手に入る…

紺紙(藍染めの和紙)はどうやって作った?

 紺紙金泥経(こんしきんでいきょう)という文化財があります。紺紙とは、和紙を藍で染めたも…

軍事産業でもあった蒅づくり

 いろんな思惑があったのだろうなと思われる、藍の歴史の「ある側面」からの考察です。明治維…

江戸時代に藍染が広まった理由を深めに掘る

 「木綿の普及に伴い」木綿によく染まる藍も一般化した、という通説の底にある事情について、…

藍染めと灰

 もうそもそも日々の暮らしに灰が存在しないという苦境。ご先祖様たちは想像もしたことがないでしょうね…