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藍と暮らす

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藍に携わることで感じたことをまとめています。
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#タデアイ

藍の生葉染 絹を澄んだ色に染めるコツ

藍の生葉染 絹を澄んだ色に染めるコツ

 タデアイの生葉で、澄んだ色かつ色落ちしにくく染めるコツ、のご案内です。でもこの方法は、タデアイの葉をたくさん使うという点で原料調達のハードルが高くなります。技術的には全く難しくありませんので、「今年は藍をたくさん植えた」という方にはぜひ取り組んでいただきたい染色作業です。
 今回は、絹を生葉染する場合についてのコツをご案内いたします。

生葉染の色が濁る理由 よく見かける生葉染の生地の色のほとん

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藍染にタデアイの茎が役にたつ

藍染にタデアイの茎が役にたつ

 タデアイの中でインジカン(藍色に発色する前の成分)を含んでいない部位として、蒅(すくも)作りでは基本的に除去される茎。
 けれどもしかして、意外と役に立ってきたのかもしれないと考えられる記述や体感があるので、まとめてみようと思います。
 藍染めの下準備にお役に立つことがあるかもしれません。

アミノ酸(タンパク質)を豊富に含む茎 タデアイの全草にアミノ酸(タンパク質)が豊富に含まれています。これ

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阿波の藍ビジネスはシステマチックだった

阿波の藍ビジネスはシステマチックだった

 noteでアカウントを作って記事を書くようになってからずっと、「藍染め 儲かる」「藍染め 儲けられる」というキーワード検索で訪問される方が後を断ちません。そして、私はその期待に応えられるような記事を一度も書いたことがありません。今回もその期待に応えるために書く記事ではありませんが、もしかしたらちょっとしたヒントになるかもしれません。

阿波大尽の誕生 江戸時代、藍染の染料となる藍玉(蒅をついて固

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藍墨『藍晶(らんしょう)』に使用する藍顔料

藍墨『藍晶(らんしょう)』に使用する藍顔料

 久しぶりに在庫を補充した藍晶。
 自分たちの畑からこの色ができていると思うと、嬉しくなります。作り始めて今年で12年ですが、墨師さんの元から墨たちが到着すると、いつも本当に嬉しいのです。

タデアイからでも沈殿藍は作れる 私の藍染めの師匠は、沈殿藍をタデアイから作ることはできないと思っていたそうです。だから、私たちが徳島県で栽培したタデアイで沈殿藍を精製していることを知った時は驚かれたと、ご本人

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藍(タデアイ)の種を発売しました

藍(タデアイ)の種を発売しました

 しばらく販売を止めていたのですが、おもむろに再開しました。

一年草の楽しみ 藍色工房時代には常にラインナップしていたタデアイの種。久しぶりにラインナップしました。しかも当時は10粒で350円だったのに、今回から100粒以上入って550円(込・送料無料)と、お得モードまっしぐらです。
 栽培方法をご案内したリーフレットもお付けしてお届けします。

 1年草の楽しみは、毎年種を蒔き、芽吹きを待ち、

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タデアイの発芽

タデアイの発芽

 一年草のタデアイは毎年種まきをする必要があります。今年も静かに栽培シーズンが始まっています。
 今年はどんな栽培暦になるのかな…。

タデアイの種まきのコツ タデアイの小さな種を蒔くのにコツもへったくれもないと、かつては思っていました。ところが、「芽が出ない。。。」というお問い合わせを今までに何度かいただき、コツだと思っていなかったことをコツとしてお伝えしなければならないことに気が付きました。

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