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タデアイの発芽

 一年草のタデアイは毎年種まきをする必要があります。今年も静かに栽培シーズンが始まっています。
 今年はどんな栽培暦になるのかな…。

タデアイの種まきのコツ

 タデアイの小さな種を蒔くのにコツもへったくれもないと、かつては思っていました。ところが、「芽が出ない。。。」というお問い合わせを今までに何度かいただき、コツだと思っていなかったことをコツとしてお伝えしなければならないことに気が付きました。
 何事も、当たり前だと思っていたら気がつけないままです、本当に。

 それでは、重要なコツをお伝えいたします。
 種を土に丁寧に埋めないでください。
 種まきをする土の上に、種をパラパラとばら撒いて、その上に軽く土を振りかける程度にとどめてください。
 間違っても朝顔の種のように、指で土に穴を開けてそこに種を落として、上から丁寧に土を埋め戻すことはしないでください。

 タデアイの発芽には、種に適度に日光を感知させる必要があります。土の中に丁寧に埋めてしまうと、暗すぎて芽を出さないまま、そのまま土に還ってしまいます。
 乾燥を防ぎつつ日光を感知させるために、振りかける程度の土でOKなのです。

発芽までの水やりのコツ

 種が土の上に乗っているだけの状態なので、発芽して土に根を伸ばすまでは、霧吹きで水やりをしたり、鉢や種苗トレーの底を水に浸して土に水を吸わせるような形で、種が流れてしまわないように水分補給をします。

 タデアイの種の殻は硬いので、発芽までゆっくり気長に待ちます。種をまいてから発芽するまで、2週間くらいをイメージしておくとハラハラしないで済みますね。
 ちなみに、2月21、22日に種まきをした種の今朝の状態はこんな感じです。

2月21日種まき分:3月15日朝の様子

 茎が赤いのは、赤い花が咲く千本(せんぼん)という品種です。私たちの農園でメインで栽培している品種です。
 私たちはビニールハウスで発芽させているので、路地栽培よりかなり早く種まきをしています。通常のガーデニングでタデアイ栽培を楽しみたい場合は、4月に入ってからの種まきでも十分なくらいです。

 もし、今年はタデアイの栽培に挑戦してみたい、という方がいらっしゃいましたら、今週中に種の販売ページをご案内する予定でいますので、ぜひご利用くださいませ。

 タデアイを栽培する人に、ぜひお試しいただきたいことを少し書いた電子書籍です。今年は、タデアイで楽しく遊べる情報も随時お届けしていきたいと思っています。

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