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ソーシャルライティング講座(延長②)

 こんにちは。先日、NPO法人日本インクルーシブ教育研究所のインターンとして加わった寺垣佳南里と申します。初めてブログというものを書くので緊張しますが、何卒よろしくお願いいたします!

 今回は、ソーシャルライティング講座に参加させていただきました。お恥ずかしながら、私は自閉スペクトラム症特性のある方に向けて、「書くことによって伝える」という方法や考え方がこれほどまで奥が深いことを知りませんでした…
 さらに、今回の講座を通して自閉スペクトラム症特性に限らず、他者と対話をする上でこの方法や考え方は、欠かせないものだと学びました。

 特に、心に響いた言葉は、「相手の問題行動を変容させることを目的とし、注意や指図する言葉を使うことは、勘違いである」ということです。
 私は、自分の言葉を指図するための言葉、相手を変容させるための言葉として使用していた節がありました。そうではなく、相手の問題行動の根底にある原因を相手の目を通して見、鼻を通して匂い、感じ、共に考えようとする在り方が重要だと気づかされました。
 そのためには、相手の問題行動を見ることからではなく、まずは自らの思い込みを捨て、相手が見ている世界を見ようとすることから始めなければなりません。とは言っても、このことは、一朝一夕にはいかず、大変難しいことだと感じます。しかし、指図の言葉ではなく、共に考えるための言葉を使うことができるようさらに学びを深めたいです。

 さて、参加者の皆様から感想をいただきましたので紹介します。

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・将来的なスキル取得について、余暇レベルかプ ロレベルかどのような意義付けで行うのか、そこに何の意味があるのか?親のエゴが優先されていないか?など、考えさせられました。最終的には、できること・できないこと、みんなそれぞれあるんだから、補い合って、みんなで支え合って生きていこうと伝えたいだけなのですが、それと裏腹に色々求めすぎているなと、反省しています。将来、爆発されないためにも、本人がきちんと納得した上で成長できるような支援をするためにも、ソーシャルストーリーを学ぶことはとても大切な事だと思います。【保護者】

・ソーシャルストーリTMは、『子どもの困った行動を変えることができると思いこんで、子どもの行動変容を目的であってはいけない。』16ページ、『私たち大人が楽をするためにあるものではない』17ページ他、気をつける点について、理解が深められました。褒めるソーシャルについて、復習できたので、書いてみます。【ASD保護者、施設ケアマネジャー、精神保健福祉士】

・ほめるソーシャルを参加者同士で話し合いながら書いていく中で、支援者自身が、支援についてできたこと、よかったことについて改めて振り返ることができて、元気になっている自分に気づくことができました。ありがとうございました。【教員】

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 ソーシャルライティング講座は「コミュニケーションがうまく取れない」「人との関わりが苦手」「こだわりがある」といった特性のある自閉スペクトラム症の子どもたちにスムーズに伝えることができるように、原田さんからアドバイスをもらいながら、グループワークを通して学んでいます。次の自閉スペクトラム症の子ども達への伝え方を学ぶ ソーシャルライティング講座は2024年6月18日から始まります。定員10名で少人数のためお早めにお申込みいただいた方が良さそうです。

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