まぁいっか!っていう話
作業だったり、思案だったり、あることに集中すると周囲に全く意識が向かなくなる。
仕事帰り、駅のホームで調べものをしていて、ふと顔を上げたら乗るべき電車が走り出していた。
そういえば、この前もあった。
バスを待っていた時。
物思いに耽りすぎて、横で叫んでるおばあちゃんに気付かなかった。(バスの行き先を聞きたかったらしい…無視してすまない)
やってしまった瞬間は「あ……あぁ~」と頭を垂れるが、それも数秒。
よほど取り返しがつかない限りは「ま、いっか」と忘れる。
周りは変人か疲れてる奴だと引いてそうだが、忙しいご時世、ただの女に脳ミソを割く余裕がある人は多くないと思い込んでいる。
それに、先のおばあちゃんや古くからの友人以外で、このくだりで迷惑を被った相手はほぼいない。
「他人に迷惑をかけなきゃいい」という母の教えを信じて、ますます忘却に拍車がかかる始末である。
普通じゃないのは重々承知の上だが、個人的には直さなくても良い習性だと思っている。
特に社会に出てからは、そこまでの情熱を持てるものに出会わなくなった。
時間によって区切られる1日をただ何となく過ごし、社会の機能と化してしまいそうで、怖くなったりした。
だから、変だと思われたり時間をロスする事よりも、目の前の読み物や思考を巡らせる事に熱中する方が、ずっと大切で輝いて見える。
そして、電車を逃そうが、人助けのチャンスを潰そうが、一瞬てへぺろして場違いに「自分の世界に浸かるのって良いなぁ」と悦に入ったりするのである。
そういう風に感じる自分がとても「らしく」思えて嬉しくなる、救いようの無い自分だった。
どうでも良いけどてへぺろって死語なんだろうか。