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#1 夜明けのすべて

初めまして。いなそと申します🙌

普段は音楽グループ "Iris Ocean" にてコンポーザーを担当していまして。
音楽活動の傍、趣味である映画についてのブログを書いていけたら!
なんて思い始めました🫢


まぁ僕の軽い自己紹介はここらにしといて。
記念すべき第一回はこちら!



「夜明けのすべて」


「ケイコ 耳を澄まして」でお馴染みの三宅唱監督の新作となる今作は
病気を抱え生きにくい男女が居場所を見つける物語として
主要キャストに松村北斗(Six TONES)や上白石萌音を迎えています。


2月下旬に鑑賞したのですが個人的にはここ最近の映画の中で一番良かったです。
鑑賞しながら沸々と感じたのはずっと見てたい…でした。


シーンを連なるごとに感じる人との繋がりや関係性がとてもリアルで
もちろん作り物ではあるし演技なんだけどそこに生じる感情は、
現実で生きる僕らも間違いなく感じたことがあるような、そんなことを思いました。

入社当時はコミュニケーションをとることもあまりなく基本的に
心を閉ざしていた山添が藤沢に助けてもらった、或いは助けてあげたことによって
生じたコミュニケーションの変化がとても人間味のある美しさで見ていて心が暖かくなりました。

特に社員の方にお菓子を差し入れしたり社長が山添のヘルメットをかぶって
「それ逆です..笑」と指摘するシーンなど。
物語に大きく変化をつける場面ではないが主に藤沢との日々を通して
変わっていく山添の様を何気ないシーンで表現していてとても良かった。

きっとそれも異なる病気ではあるがPMSを抱える藤沢を
等身大として写し鏡として自分に落とし込むことができたから
なるべくポジティブに困ってる人がいれば助けようと思うきっかけになったんだろうなと感じた。
沢山の人の支えによって生きてきたであろう山添が自分が支える側になった時に
初めてその大切さに気づいて変わっていったんだなぁと思うとなんだか
しみじみしますね🫧

個人的に山添と藤沢がよくある恋愛関係に発展することなく、しかも最後は
藤沢の引越しによりお互いが離れ離れになってしまうところが良かったし非常に
現実味を帯びていてより映画に説得力を持たせる結果になっていた気がします。


そして何より登場人物達の繋がりや人間性を助長するかのような
フィルムカメラや劇伴、都会過ぎず田舎過ぎずの街並みなどが
この映画にとっても合っていて心地よかったし素晴らしいニュアンスになっていた。


終始見ていて心地よく人間的な映画でした。
きっと今の世の中にはこういう映画がもっと必要だし
増えてくるんだろうなと勝手ながら思いを馳せて今回は終わりにしようかな


では🙌



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