ファンダメンタルズ分析の基礎知識
お疲れ様です。今日は2つ目です。
この前はテクニカル分析をみましたので、今回は『ファンダメンタルズ分析の基礎』を見ていこうと思います。
どの株を買うのか?などを決めるために使うのが『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』です。
♦︎ファンダメンタルズ分析
財務状況や業績を基にして、企業の本質的な価値を分析する方法です。
会社の価値に対して株価が割安か?今後の成長が見込めるか?を分析して株を買います。
♦︎テクニカル分析
これまでの株価の変動パターンなどと比べて、現在の株価が割安か?割高か?を分析します。
これまでの経験則から、株を買うかどうか判断する方法です。
2つの分析手法のどちらかに重点を置くかは投資家によって違います。
短期での株取引を行うデイトレーダーはテクニカル分析を重視しますが、長期投資ならファンダメンタルズ分析を重視します。
長期投資のために最低限知っておきたいファンダメンタルズ分析を改めて見ていきましょう。
1・ファンダメンタルズ分析の考え方
『企業価値に対して株価が割安な企業や、事業の成長が見込まれる企業は、将来的に株価が企業価値に見合う価格まで上昇する』というのが、ファンダメンタルズ投資の基本的な考え方です。
この考え方に沿って会社分析をし、企業価値に見合うだけの株価になっていない銘柄を探して投資します。
企業価値が高くても、株価が適正な価格まで上昇している場合は投資はしません。
企業価値に対して株価が割安か?
今後の成長が見込めるか?
という部分を重視します。
では『企業価値』とはなんなのか?というと、
様々ありますが、代表的なものとして挙げられるのは『安定性』『成長性』『収益性』です。
ファンダメンタルズ分析では、これらの要素を、色んな指標を用いて分析していきます。
ロケット工学のような高度な知識は必要なく、代表的な指標をいくつか覚えてしまえば簡単に使うことができます。
2・企業価値を分析するための指標
企業価値を測る代表的な指標には以下のようなものがあります。
これらのうち、投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏が特に重要視しているのは『EPS』と『ROE』です。
♦︎『EPS』
『1株あたりどれだけの利益が出ているか』を
示す指標で、順調にEPSが増えている企業は、安定的に収益をあげ、しかも成長中の企業なので、投資先として検討できます。
♦︎『ROE』
『株主のお金を使ってどれだけ効率よく利益をあげているのか』を示す指標です。
ROEが高い企業は、効率的な経営ができていると判断されるので、高ROE銘柄は特に海外投資家からの人気が高く、株価が上昇しやすいと言われています。
証券会社などが提供する銘柄スクリーニング機能でROEで絞り込むことができます。
3・株価の割安感を示す指標
EPSやROEが高くても、株価がその価値に対して割安でないと、株価の上昇は期待できません。
株価の割安感を測る方法としては、以下のような指標があります。
PBRとPERは多くの投資家が利用している数値で、銘柄スクリーニングシステムでも絞り込み機能が用意されています。
四季報などの株式投資情報誌でも、頻繁に『割安株(低PBR低PER)特集』として紹介されています。
PBRやPERは
株価が下落すると低くなる(良い数値になる)
ことに注意していください。
低PBR・低PERの銘柄を見つけたら、株価が下落していないか、下落しているならその理由を調べてから投資をした方が良いです。
極端な話、倒産しそうで株価が下がっているなら、割安に見えても投資は出来ませんので、注意が必要です。
4・財務諸表を使ったファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析でよく使われるのが『財務諸表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)』です。
ウォーレン・バフェット氏は、投資先を決めるにあたって最低10年分の財務諸表を読むそうで、10年間保有する気がないなら保有しないともしています。
財務諸表からは、ROEをはじめ、自己資本比率や流動比率など安定性に関わる指標などが読み取れます。
経理や簿記の知識がなくても財務諸表は読めます。(となると経理や簿記の知識をつけるには自分で投資先の財務諸表を読み解く方が実践的だと言えますね)
財務諸表を1つずつみていきましょう。
⭐️貸借対照表
貸借対照表(Balance Sheet=B/S)
企業の健康診断書とも言われ、財務の健全性、経営の安定性を把握できる決算書です。
以下のような指標を使って、会社としての体力をはかります。
⭐️損益計算書
損益計算書
(Profit and Loss Statement=P/L)
企業が得た儲けや、その儲けを得るために使った費用をまとめた決算書です。
先ほど紹介した、企業が株主のお金をいかに有効に使っているかが分かるROEも、損益計算書と貸借対照表から導き出されます。
企業の収益性の高さや、いかに効率良く利益を上げているか把握できる指標があります。
⭐️キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書
(Cash Flow Statement=C/F)
現金流量表とも言い、収入と支出を営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分したもので、家計簿に近いものです。
貸借対照表と損益計算書でも沢山のことが読み解けますが、実はこの2つの決算書では企業活動による実際のお金の流れがわかりません。
実は、損益計算書では実際にお金が入っていない『売掛金』や、実際にまだ支払っていない『買掛金』の段階でも、売上や費用として記載されてしまうからなんです。
そこで登場するのが
『キャッシュフロー計算書』です。
キャッシュフロー計算書には3つの企業活動によるキャッシュフローが記載されていて、3つのキャッシュフローの組み合わせで企業を分析します。
♦︎営業キャッシュフロー
仕入れや販売によるキャッシュの流れ
♦︎投資キャッシュフロー
固定資産税の売買によるキャッシュの流れ
♦︎財務キャッシュフロー
借入や返済、配当金支払いによるキャッシュの流れ
例えば
営業キャッシュフローがマイナス(営業による現金収入がない)で、財務キャッシュフローがプラス(銀行から借り入れをしている)だと、『資金繰りが苦しいのではないか?』と推測できます。
財務キャッシュフローがプラス(銀行から借金をしている)でも、投資キャッシュフローがマイナスなら、成長を見越して設備投資にお金を使ったことがわかるので、投資を前向きに検討できるなどが出来ます。
投資先を選ぶのには神経を使います。
株価が伸びるかはもちろん気になりますが、まだ若い企業なら突然倒産しないかも心配です。
そんな時に役に立つのが、ファンダメンタルズ分析です。
知識がお金に変わる。
仕事もしっかりしつつ、運用するのはこれからの時代マストかもしれません。
私も頑張る。
それでは
明日からも適当に頑張りましょう。
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最後まで御拝読ありがとうございます。
皆様の何かのキッカケにでもなれば幸いです。
あざした。
🐶今回のもっふもふ🐶
ベルちゃんのお肉をつまんでみた👌
このあと怒られました🐶
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