【読書感想文・怒らないこと(アルボムッレ・スマナサーラ 著)】怒ることは動物として「バカ」なのです
Audibleで「怒らないこと」を聴きました。
著者は、スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老で、原始・初期仏教の高僧でした!読んだ後で調べました。
本書は、元々日本語を母国語としていない著者が書かれたことが原因なのか、いろんな意味で
どストレート
な文章だな、と思いました。正直、怒っている自分を思い出し、その自分に対してコメントされ、グサグサ刺さる感じがかなりあったのと、もう正直すぎて「ふふっ」と笑ってしまう、という感覚もありました。
それくらい、本書はどストレートに自分の怒りの感情の部分にうったえてきて、自分の理性とその感情とを、より離して考えることができるようになったかと思います。
とにかく、
怒りはエゴから生まれる
ということが理解でき、それはなんとなく
ドーパミン的な欲求
に支配されることから生まれるものだと認識しました。さらに、
動物でさえも怒る場面は限られている
ということが非常に印象的で、それゆえ
感情のたかぶりから怒りを表に出す人間は「バカ」である
ということを肝に銘じよう、そう思った次第です。
確かに、人間はエゴだらけ。
他人が自分のことをわかってくれない、自分がお願いしてもその通りにやってくれない、子供の食べ物の好き嫌いが多い、などなど
そういうことを思うこと自体がエゴ、というふうに本書では説いています。だから、他人と自分は家族でさえも全く別、ということを前提に付き合わないといけない、ということが説明されていたように思います。
偶然にも、今聞いている有料メルマガで「人付き合い」がテーマになっていて、全く同じ説明をしていることに驚きました。
逆に、人付き合いとは、「お互いが幸福になるようにサポートし合う関係」ということ「コントロールする関係」ではお互いの幸福は得られない、ということでした。
これは全くその通り。最近はやっと子供に対して怒る回数が減ったように自覚していますが、同時にコントロールする意識が減ったように思います。ルールとコントロールは紙一重のように思いますが、信じてコントロールを排除していく、というのはどんな関係であれ、人間関係改善に対して必要なんだな、とつくづく思った次第です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。