真面目じゃないマウント
美来「一回、会社に入って思ったのがさ、“真面目じゃないマウント”をとってくるヤツが、本当にたくさんいるなぁーって思ったんだよね…。」
千葉「真面目じゃないマウント…? どういうこと?」
美来「例えば、俺が一生懸命に仕事をしてたら、『俺は、そんなに真面目にできないわぁー』とか、『うわぁー、偉いねー!』とか言うヤツ!」
榎本「そんなヤツ、ほっとけばいいんじゃん?」
美来「いや、ほっとけないほど、たくさんいるんだよねー!」
千葉「うん…」
美来「でも、そういうやつほど、上司の言うこと聞くだけのイエスマンだったり、怖い人に逆らえないから、心の中では『お前らの方が真面目じゃん!』とか、思ったりしてさ…」
千葉「うん…」
美来「千葉くん、なんか、口数減ってない?」
千葉「いや、ちょっと考え込んでて…」
美来「えっ、何を?」
千葉「自分も“真面目じゃないマウント”、とってないかな?ってさ…」
榎本「まぁ、“真面目じゃないマウント”、とってるよね、千葉くんは。」
美来「えっ、なんで榎本が言えるば!」
榎本「千葉くん、小学校の夏休みのとき、優等生の宿題写してもらって、『夏休みの宿題は、こうやってやるんだよ!』って、自慢してたし…(笑)。」
美来「はっ! 真面目じゃないマウントだ!」
千葉「そう。むかし、榎本に対して、マウントとってしまったなーって、思い出したんだけど…。」
美来「うん。」
千葉「榎本は、夏休みの宿題、全部捨ててたんだよね…。」
美来「やっぱ、本物の不真面目は、社会にはいないんだな(笑)」
榎本「一応、お前ら、俺に“真面目じゃないマウント”とるの、絶対にやめた方がいいぜ! お前らじゃ、勝てないから!」
美来「いや、勝とうとも思わないし、逆に勝ったら、恥ずかしいわ(笑)。」
千葉「さすがに俺も、それから榎本にマウントとるのは、辞めたわ(笑)。」
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