見出し画像

人の「美意識」は、言葉遣いに漏れる。

あなたには、好きな言葉はありますか?

僕は、毎日何かしらの文章を書いているのですが、自分の言いたいことを言語化する際、「この表現は嫌だな」「この言葉を使うのは嫌だな」と思うことが多く、思いのほか、嫌いな言葉があることに気づかされます。

文章を書けば書くほど、嫌いな言葉は自覚しやすいですが、その一方で、好きな言葉はなんだろうかと少し考えてみても、すぐには思い浮かばず、一つをひねり出すのにも苦労します。

それでは、言葉全体に対して失礼な気がしたので、僕自身、どんな言葉が好きなのかを必死になって考えてみました。

絞りだした結果、2つの言葉が挙がりました。

まずは、「恋人」という言葉です。

僕のnoteでも多用している言葉の一つで、使うたびに温かい気持ちになります。

この言葉の良いところは、「彼氏」、「彼女」といった、性を特定しないところです。

同性同士の恋愛も認知されてきた時代に、まさにぴったりな言葉だと思いますし、そもそも「彼女」という言葉には、代名詞としての用法があるので、使うとややこしいです。

今では、性の特定をぼやかすように、「パートナー」と言ったりしますが、「仕事上のパートナー」という解釈もできるのでややこしいです。これを使うぐらいなら、「恋人」の方が一発で関係性がつかめます。

それから、「恋」という言葉が入っているので、使っている人の気持ちが伝わりやすくなります。付き合っていても、相手に恋心を抱いていなければ、「恋人」という言い方がしっくりこないと思うのです。

だからこそ、「恋人」と表現する人は、「今、この人は恋してるんだなぁ~」と思い、ついニヤニヤしてしまいます(笑)。

そして、もう一つの好きな言葉は、「青春」です。

「若」という文字が入っていないのにもかかわらず、なぜか若々しいイメージが脳内を覆って、一気に爽やかな気分になります。

幼児期、小学時代、高校時代、大学時代、20代後半など、人によって青春の時期はそれぞれ異なっているのですが、だれしも青春の記憶が確実にあって、それを思い出すだけで若々しい表情になります。

ここまで曖昧な言葉にもかかわらず、みんな同じような爽やかな気持ちになれるなんて、これこそ、言葉の美しさだと思うのです。

言葉には、その人なりの「美意識」が隠れています。

僕は、曖昧すぎず、ハッキリしすぎない言葉を「美しい」と感じるのでしょう。

このような、内面が重視されるような言葉こそ、大事にするべきだと思うのです。

「学生時代の一番の思い出は、初めて彼氏と手を繋いだことです」
「青春時代の一番の思い出は、
初めて恋人と手を繋いだことです」

なんとなく、後者の方が、グッときませんか?

こんな例文を作って、一人で盛り上がっているのも、どうかと思いますが(笑)

面白いと感じてくれた方、よろしければサポートお願いします。純粋に僕が嬉しいだけでなく、もっと量が多く、もっと高品質な作家活動ができます。どうぞ、よろしくお願いします!