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「暇で笑える」ほど、身近な幸せはない。

簡単に幸せを感じるには、「暇な時間を過ごしながら、ゲラゲラ笑うこと」が一番だと思います。

大人になるにつれて、仕事や家事や手続きに追われる日々ばかりで、暇な時間が発生しにくくなります。

忙しいと思い込むと、「一つ一つを楽しもう」という意識よりも、「一つ一つを完了させよう」という意識が強くなって、楽しむよりも片付けることに重きを置いてしまします。

楽しんで生きるためには、意識的に暇な時間を作って、ゲラゲラ笑っているだけの時間も必要で、いつも僕は、そんな時間が欲しいと思いながら生きています。

とはいっても、やはり忙しさから逃れることができず、友達とも予定が合わないことがあり、その時間は簡単には訪れません。

そんなとき僕は、アニメ「紙兎ロペ」を観ています。

僕は、高校1年の時からこのアニメが好きなのですが、周りの友達には「何が面白いのか分からん」「つまらない」と言われ続けてきました。

僕も、なぜ自分がこんなに面白いと思っているか、よくわからなかったのですが、最近になって、ようやく分かってきました。

その理由は、自分が望んでいる「暇で笑える世界」が、紙兎ロペにはあるからです。

このアニメの登場人物は、高校生のウサギ・ロペとその先輩のリスのアキラ先輩。2人が2分ちょっとの間に、何かして遊んだり、喋ったりするだけなのですが、そのくだらなくてバカバカしい時間を過ごしている様子が、羨ましくも愛おしく感じるのです。

このアニメを観だした頃の高校生の僕は、週に5~6回バイトがあって、特に土日なんて1日中働かなくちゃいけませんでした。

本当は、友達とダラダラしながら遊んで笑っていたいのに、その時間が十分に取れないまま、大人になっていきました。

しかし、ロペの世界では、忙しい登場人物は一切出てきません。

自分が思いついたことを好き勝手に喋って、「これ、どう? 良くない?」と相手の反応を伺うことを繰り返します。

もしも、相手が忙しそうにしていたり、自分が忙しければ、こんな雑談は生まれることなく、誰とも会話をせずに時間が過ぎていくでしょう。

暇がなければ、余計な発想は生まれませんし、余白がなければ、何も書き込むことができません。

今まで忙しいを理由に何もできていない僕でしたが、この作品で、時間の大切さに気づかされました。

幸せは、そう遠く離れた場所にない。

何かを達成したり、何かを上手くいかせてようやく幸せだと思い込んでいた僕に、そう思わせてくれたのも、紙兎ロペです。

だから僕も、完璧ではなくても、暇な時間を作ってゲラゲラ笑うことを、意識的にしています。

自分がいくら恵まれてなくても、上手くいってなくても、この時間が何度かとれるのであれば、自分は幸せなのだと実感できます。

そんな紙兎ロペを見習って、これからも幸せな時間を生み出していきたいと思います。

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