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才能は、意外な能力に支えられている。

一つの才能を伸ばそうとすると、思わぬ能力がついてくることがあります。

例えば、僕は「記憶力の良さ」を驚かれることが多いです。

他人の話を事細かに記憶しているし、固有名詞も忘れないし、話すときもスラスラと出てきます。

noteだって、過去の話をきっかけにした記事が多いです。

年をとるにつれて、「本当に記憶力良いよね!」と言われることが多くなり、自分でも「俺、すごい才能あるかも!?」なんて思う瞬間もありましたが、決してこれは、特別な才能なんかじゃありません。

では、なぜ他の人よりも、記憶力が良いのだろうか。

それは、自分が使うことを前提に、他人の話を聞いているからです。

ほとんどの人は、他人の面白い話を聞いても、自分が楽しんだところで満足してしまいます。

だから、もう思い出そうとしないし、簡単に忘れてしまいます。

僕は「面白かった」だけで終わることは、すごくもったいないことだと思っています。

他人の話を客観的に聞いているからこそ、その話の不要な部分と面白い部分が整理しやすくなり、もっと面白く話せるようになります。

面白く話すには、言葉に詰まってはいけないし、固有名詞があやふやではいけないし、特に面白い部分を際立たせる必要があります。

そうやって、頭の中で整理していくと自然と話を覚えられるし、何回も話せば、忘れることもありません。

たった、これだけの意識の違いで、能力は勝手に育っていくのです。

決して僕は、記憶力が良くなりたいから良くなったのではなく、「トーク力」を伸ばそうとしたら、記憶力がついてきたのです。

おそらくこの考え方は、どんなことにも通じると思います。

文章が上手くなりたいなら、「自分が文章を書くこと」を前提に文章を読めばいい。

歌が上手くなりたいなら、「自分が歌うこと」を前提に音楽を聴けばいい。

絵が上手くなりたいなら、「自分が描くこと」を前提に絵を鑑賞すればいい。

当然ながら、自分が伸ばしたい才能も高まりますが、それに付随して、思わぬ能力も上がってくるはずです。

そういった副産物の能力こそが、才能を支えてくれるのです。

ありがたいことに、時々、トーク力を褒められることがありますが、それはきっと、記憶力が支えてくれているんだと思います。

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