自分の長所は、自分の気づかないところにある。
自分の思っている自分の姿と、周りが抱く自分の姿には差異があります。
僕は、誤解を招きやすく、人に好かれにくいので、たまに自分のイメージについて友達にきいて、自分を確認しています。
僕と長い時間過ごしてきた周りの友達を中心に、それとなく自分のことについてきくのですが、それを聞くと、自分の予想とは違った自分の姿に出会うことがあります。
僕自身は、「楽しく生きている人」ぐらいに見られればいいと思っていましたが、周りの友達は、僕に「丁寧なイメージ」を抱いていました。
それを言われるまで、僕は「丁寧さ」にこだわっている人間だとは、全く思っていませんでした。
確かに、やるからにはちゃんとやろうとする部分もありますが、雑な部分もあります。
毎日同じものを食べても平気ですし、掃除が行き届いてないところはあるし、洋服だって無難なものさえ着れたら問題ないです。
そのため、あまり納得はいってませんでした。「こいつら、分かってないな…」と思っていました(笑)。
ただ、実際に彼らが僕に抱いたイメージは、丁寧さにこだわっているということなので、自分が周りに比べて丁寧なところを探してみました。
すると、あることに気がつきました。
正直、僕よりも食べるものや着るものにこだわって、日々の生活を丁寧に過ごしている人はたくさんいますが、僕よりも、他人に対して丁寧な人間は見つかりませんでした。
つまり僕は、他人の前でのみ、丁寧さを貫いているのです。
特に僕が心がけているのは、「誰かが仲間外れになっていないか」という点です。
とにかく話は分かりやすく笑えるように伝えますし、ちょっと深いことなら、かなりかみ砕いて話します。
相手が興味なさそうなら、すぐに話を変えますし、相手の特徴に合った遊びを企画することもよくあります。
相手に無理させたくないですし、相手に気疲れさせたくないし、何よりも、僕といる時間を楽しいと思ってもらいたいので、そこに対して気を遣ってしまうのです。
正直、このぐらいは誰でもやっていると思っていましたが、僕の周りにいる人は、誰もそこまでやっていませんでした。
みんな、結構好き放題に喋っていました(笑)。
ただ、僕はこれまで、それを長所と思っていませんでしたし、丁寧という表現が適切とも思っていませんでした。
自分が当たり前になっていることに、自分の長所は隠れているものです。
あなたの当たり前にやっていることはなんですか?
それが、他人にとっての長所なのかもしれません。
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