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話を聞くだけで、誰もが得をする。

先日、小学校からの同級生で怠け者の千葉くんと、数ヵ月ぶりに会う機会がありました。

基本的に千葉くんと会うときは、約10時間ほど二人で喋りっぱなしという状態なのですが、今回は久々ということもあり、互いに話したい話題が多く、10時間あっても足りない気がしました。

思ったよりも、千葉くんの話が面白く、僕は笑ってばかりだったのですが、そこで不思議なことに気がつきました。

千葉くんがこんなに面白いのは、自分の前だけではないか。

僕と千葉くんは小・中・高の同級生なので、共通の友達がいます。その友達も交えて遊ぶこともあるのですが、そこで千葉くんは、あまり個性を出しません。

自分のエピソードを話すのも、僕が話を振ってから始めるのがやっとで、自分から誰かを笑わせにいこうという姿勢は、微塵も感じません。

しかし、僕と二人で会ったときは、しっかりとオチのついた、完成度の高い話をしてくれます。

なぜ彼は、完成度の高い話を持っているのに、基本的に僕にだけしかやらないのでしょうか。宝の持ち腐れとしか思えなかった僕は、その理由を聞いてみました。

すると、彼はこう答えます。

「まぁ、“聞いてくれる”ってのが分かっているから、ちゃんと仕上げてくるよね」

つまり、僕自身が「人の話を聞く人間」だという認識があるから、話してくれているのです。

ちゃんと話を聞かれるからこそ、完成度を上げようとしてくるし、ほどよく緊張感が走ります。

そうすることで、千葉くんの伝える技術が向上することは間違いないし、僕自身も面白い話を聞けたという満足感があります。

自分が話を聞く姿勢さえ整っていれば、これだけ両者にメリットがあるのです。

話し手は相手が笑うことで自信がついて、また誰かに話したくなるし、聞き手は新たなことを知ることで、それを自分に活かすことができます。

僕が人の話を聞いたときは、それをそのまま他の人に話したり、価値観を広げたり、noteの記事にしたりすることで活かしています。

全ては、聞く姿勢が次に繋げてくれるのです。

話を聞かなければ、ここまでnoteが続くことはなかったのかもしれません。

話を聞くだけで、自分と相手が成長できるから、僕はいくらでも話を聞こうと思います。

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