言葉の雰囲気に騙されたくない。
言葉の雰囲気に騙されることって誰しもあります。その言葉に、なんとなく悪いイメージがついていて、それを使われると、いい気持ちがしないということがあります。
僕の場合は、「わざわざ」という言葉。
僕にとって「わざわざ」という言葉は、必要がないことに手間をかけた時に使われる印象があって、自分のしたことを否定されている気がするんです。
沖縄に帰省した時、友達のお母さんたちにお土産を配っていた時のことです。実際に家まで訪ねて、お土産を渡した時に言われたのは、「えー、東京からわざわざ?」とよく言われました。
良い意味で使っているのは分かるんですが、この「わざわざ」が持っている雰囲気が悪くて、こっちはストレートに受け取れないんです。「わざわざ」は、「わざわざ~することない」という否定で使っているイメージが強いので、いざ使われると「遠くから来る必要もないのにわざわざ?」「あなたと私の間柄でわざわざ?」という意味が含まれている気がしてしまうんです。
実際にその意味も含まれているとは思うんですが、僕にとっては遠くにいても来る必要があると思ったのだし、関係性が深いと思ったから来たのですから、そんなに突き放さないで欲しいと思いました。
ほとんど人は言葉足らずで、「ありがとう」を伝えたいけど、“自分のために”ということを強調したくて、「わざわざ」と使い、そこで満足して「ありがとう」をつい忘れてしまうんだと思います。
だからこそ、雰囲気は気にしないでいい。「わざわざ」という言葉は、プラスに捉えられる言葉だと思い、他の友達のお母さんにお土産を配りました。
今度は、小学生からの同級生・榎本の母にお土産を渡します。榎本のお母さんは、小さいときに遊びに連れていってもらったこともありますし、手作り料理を食べさせてもらいましたし、会うたびに近況を報告していました。たとえ、「わざわざ」という言葉だけを使われたとしても、「ありがとう」のニュアンスももちろん入っているはずです。会う時間がなかったので、笹塚にお土産を預けて、お母さんの反応を伺いました。
僕「榎本、俺があげたお土産、どうだった?お母さん喜んでくれたかな?」
榎本「お母さん、超不思議そうにしてたぜ。『なんでわたしに?』ってさ」
「なんでわたしに?」だと? それは、あなたと私の間柄だからですよ!笑
これからは、お土産を渡す理由も、“わざわざ”伝えたいと思います(笑)。
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