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【Deep Skill】 書評#106

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、守り人シリーズです!
これまで読んできたものの続編です!

ヘッダーは、wonderwallさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!


目次


基本情報

石川 明(著)
ダイヤモンド社 出版
2022年10月26日 第1刷発行

全280ページ
読書所要期間10日

私が本書に出会うきっかけ

とある日の朝、職場の後輩が私のデスクにやってきた。
同じ部署なのだが、隣のチームに配属されている方だ。

「こういうのは好きですか?」
「まだ読んでないやつたくさんあるので、先にどうぞ!」

嬉しかった!!
しかも、めちゃくちゃ興味のある分野!!

読む優先順位をあからさまに引き上げて、さっそく読むことにした♪

この本の本質

本書のサブタイトルは、
『人と組織を巧みに動かす 深くてさりげない「21の技術」』

「仕事ができる」とはどういうことか?
そのために何が必要か?

知識やスキルはもちろんのことだが、決してそれは必要条件(最低限必要なもの)であっても十分条件(”できる”とされるに十分なもの)でないと著者はいう。

「実行力」

これが決定的に重要な十分条件だとしている。
私も同感だ。

そしてこれをフル活用するため・高めるために必要なのが本書タイトルにある「ディープ・スキル」と著者が名付けたものだ。

本書は、これを著者の豊富な事例をもとに説明するものである。

私が感じたこと

1点目 〜伝わりやすさ

本書は、専門書的なニオイを全く感じない!
著者の豊富な経験から、実例をベースに論が展開される。
一定、実務を経験する人ならば、自分自身が置かれた状況をありありと浮かべながら、対比させる、あるいは類比させて考えることができるだろう。

よって、ノンフィクション・ショートストーリーとでも言えるような、それでいて専門知識も十分に学ぶことができる内容となってる。
しかもここで書く「専門知識」とは、実際の世界における実務で活きる立ち居振る舞いだ。
なんだか小難しい学問的論理を伝えられるというものでは全くないのである。

著者自身はどのように振る舞ってきたか?
あるいは、
著者がこれまでの仕事上で伴奏してきた方々やその周囲の人々がどのように行動したのか?

これを成功や失敗事例のいずれも織り交ぜながら伝えてくれるから、とても臨場感があるという意味で、「物語」とも表現できる作品である。

2点目 〜読む対象

本書は、どんな方に読んでもらいたいかと私なりに考えた時、若手からベテラン、重役等まで、あらゆる世代が十分に意味を感じることができるものになっているのではないかと感じている。

若手にとっては1点目にも書いた通り、わかりやすいから具体の事例がイメージしやすい。
そしてベテラン等の方にとっては、その時社長や重役やマネージャー層の人々はどのように動いたのか?が客観的に書かれている部分が多いという点で、本を読むのが少し苦手だけど学びたいという方には程よい内容となっているのではないだろうか。

ちなみに1点目に重なるような話になるが、本書のわかりやすさは、本書のつくり方にもあると考えている。
項目ごとに、しかも比較的短めにまとめられており、かつ、行間や字のポイント数など、全体的に非常にゆとりをもって作られている。
この辺りも、読書に優しいポイントとなっている。

3点目 〜著者のスゴさ

本書の中にもたくさん出てくるが、著者は若い頃超大手企業でエースとして大活躍する。
その後、独立して社長として各企業の方々の伴奏者となる。
そんな著者の繰り出す数々の成功事例失敗事例
そして、それらの活用したアナロジー、つまり、メタ認知の能力がとんでもなく高い。
そして、その速度が速いのだと感じる。

そもそも自身の活動に対して、成功と失敗を認識する、客観的に捉えることは、実は相当難しいことではないだろうか?
ともすれば、目先の短期的なところだけを見れば成功だが、実際には後々・・・ということも現実世界には多々あるだろうと思う。
この辺も見定められた上で、事例として出されている感があるから、すごいと私は思うのだ。

4点目 〜マネージャーに必要なマネジメント

マネージャーが第一優先にするべきマネジメントとはなにか?
この問いに対する著者の考え方がP152以降に示されていた。

これは、私にとって衝撃だった。
気づいているようで気づいていない、できるようでできていない。
そんな絶妙なアドバイスだと感じた。

これはぜひ、本書で直接確認してほしいと思う。
ヒント的に言うとすれば、他者へのマネジメントではなく、マネージャー自身に対するセルフマネジメントである。
そのセルフで一体何をマネジメントするべきなのか?

自分自身の手を胸に当てて考え、答え合わせをしていただきたい。

むすびに

「スキル」と聞くと、ある種短略的にその場を取り繕う小手先のものと考えてしまうのは私だけだろうか。
だとすれば、これは決定的に異なるものである。
だからこそ「ディープ」が付くのか。

長年思考し続け、訓練を積み重ねて初めて成就する、じわっとその成果が滲み出る。
そんなその人のパワーが、ディープ・スキルなのだと感じる。

その人の奥深くから滲み出る、とても力強いもの。

私には、一体何があるのだろうか・・・


以上です。

読みものとしてはものすごいライト(軽いもの)でありながら、内容は非常にヘビー(重い)というか、ディープな(奥深い)ものでした!

改めて、貸してくださった後輩に、この場をお借りして感謝です!!

本日も、ご覧いただきありがとうございました!!

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