地方とWebメディア
福島県会津若松市を盛り上げていくことを目的に生まれた、全員が20代の気鋭若手農家チーム「いなかま」。農業に限らずシームレスに「WEBメディア×地方」の新しい概念を作っていくことを目標にしています。
このnoteはその記念すべき第一歩です。
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「WEBメディア×地方」。これはありふれているようで、まだなかなか触れられていない部分です。
「地方×ネットワーク」とその課題
ネットワークは、その双方向性と伝達速度によって、世界のあらゆる文化を繋げました。
あらゆるものがWebからクリックひとつで買えるようになり、情報もこれ以上なく簡単に手に入り、一見ネットワークがあれば情報に関して何も困ることのないようにも思えます。
しかしそのネットワークと人との媒体である「検索」は、世界を広げるように見せて、むしろその情報を統一化し、多様化してるようで情報は均質になっていると解釈できます。そして一見全てを網羅しているネットワークにも、抜け落ちているものがあります。
「場所」と「コミュニティ」です。
Youtubeなどを見てもいろいろなコンテンツが存在していますが、個人での情報発信が大半で、なおかつ企業であっても「場所」という概念が希薄であったりします。
D2Cに見られるように、地方とネットワークは融合しても全くおかしくないように思えます。
しかし、これはネットワークでダイレクトでお客様に商品を届けていくにも、「場所」に属している以上、その場所での繋がりでしかその物を売ることができないという構造上の溝があります。また、そもそもそれで成立しているから、それが「課題にすらならない」というのもあるでしょう。
また、「地方」は、県のPRとしても話題性は特に大きなものはなく、あったとしても年に何回のお祭り程度です。
これは「場所」が「場所」でしかないということが挙げられます。
つまり、その「場所」には特別が意味はないのです。名前はただの器でしかありません。
これほどまでにネットワークが発達しているのにもかかわらず「地方」は「地方」のまま、つまり「キャラがない」と言えます。
どこの県にも名産品はありますから、たまたま「桃が好き」とかでなければその名産品など、悪い言い方をすれば「相対的な意味はない」のです。
コミュニティ
「町」とは誰も意識しなくとも相互的に成り立っている「共同体(コミュニティ)」です。
ネットワーク、あるいはあらゆるプラットフォーム全体としては、大きな「都市」、あるいは「土地」とも表現できます。
その広大な「都市」の中で、みんながみんな個人で店を出す、というのがWEBメディアの基本的なスタイルになっています。
ですが「共同体」として、特定の「誰か」ではなく「チーム」あるいは「町」として、その総体で作り上げるメディアはまだ存在していない、あったとしてもまだ多くは見かけないようにも思えます。
ではどうするのか
プラットフォームと個人という対の構造はその発想上どうしても生まれてしまうものです。
とは言っても、私たちは新しいアプリケーションとしてのプラットフォームを作るというわけではありません。
構造は簡単で「アカウント」を「コミュニティ」全体で共有していく、というものです。これは個人運営と、プラットフォーム集客の間をとった発想のものです。
これは一見個人でやるのと同じように見えますが、これには「互いのコンテンツを利用し合える」という個人のアカウント運営にはないメリットがあります。
個人でアカウントを本気で運営していくのは、一見簡単そうに見えて至難の作業です。これをコミュニティ全体で行えば、一つのアカウントにある人が一つしかコンテンツを出していなくても、他のコンテンツの集客力を使って自分の認知の確率をあげることができます。
いくらプラットフォーム上とはいえ、たった一つのコンテンツを個人で出しただけでは、店に商品が一個しかおいていないようなものです。
ですが、互いにコンテンツを出し合うことにより、地方メディアとしての網羅性と専門性を上げるとともに、さらにコンテンツ作りにかかる負担を軽減することができ、そこから自社サイトの流入などを効率よく見込むことができます。このように相互にメリットをもたらします。
また、これは「土地」を共有しているからこそ可能性を高めていて、私たちは農家ですが、ゲストハウスや地酒、工芸品などシームレスに土地の繋がりでメディアを作っていくことができます。
また、共有の形は、一つの商店街のように「自由に」行います。企業のオウンドメディアのような「統制」とはまた方向性が違います。
新しい形としての「町」
私たち「いなかま」が目指すのは「町」です。
そして私たちが目指すのは、自治体のキャンペーンのような陳腐でやる気が感じられないものではありません。
個々が作り出すものとしての、新しい形でのメディア上の「町」。互いにシナジーを産んでいく「町」そのものです。
また、あくまでもこれは私のメディア解釈であり、「町」らしく、個人によって解釈は多用的なものになっていくとも思います。
とはいえ初めは私たちチームでの発信が主にはなりますが、新しい「町」作りを目指しメディアを作り上げていきます。
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