井中蛙の映画感想28! 2021/07/18(日) 【劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4(ディレクターズカット版)】

【劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4(ディレクターズカット版)】
 鑑賞日:2021/07/18(日)
 視聴方法:DVDレンタル


 最近東映特撮 YouTube Officialで仮面ライダーアギトのTV版が毎週配信されているのを追っているため、その流れで劇場版も鑑賞。
 平成ライダー一期はカブトの放送当時にハマり始め、アギトと響鬼以外は全部鑑賞済みで、アギトも3クールぐらいまで追ってたもののそこで見るのやめてしまってたので、10年ぶりくらいにあらためて完走チャレンジ中といった感じです。今回の劇場版もその時に通常版を一度見てたのですが、DC版は今回初めて見ました。

 平成ライダーでは今作が初の劇場版作品なわけですが、後の「龍騎」や「555」の劇場版がかなり攻めたコンセプトになってくのと比べると、今作はまだTVシリーズの延長線上といった感じの作風。とはいっても藤岡弘、さんのゲスト出演や、劇場版オリジナルライダーであるG4の登場、アギトやギルスの強化形態の先行登場、TVシリーズでは描かれない自衛隊の確執等、映画ならではのイベント性も追求してる感があって、手探りながらも当時のスタッフやキャストがベストを尽くそうとした感が伝わってきます。(当時はまだライダーシリーズが続く、ということも決まっておらず、最近の賀集さんも「これが最後という気概で作っていた」というような発言をされているし)
 これらの要素は平成ライダー映画でもお馴染みのものになっていくので、やはりここで積み上げたものが後の歴史に繋がっているんだなーという思い。

 シナリオ面では進行が全体的にとっ散らかってる感はある(特にラストバトル辺り)ものの、ゲストキャラクターのドラマにTV版のレギュラー陣が絡んでいくという流れ自体は劇場版の王道といった感じで、各キャラに見せ場があるので、TV版を見てレギュラーキャラに思い入れがある人は見ていて楽しい作りになっていると思いました。
 葦原さんとレイの絡みなんかはシリアスなストーリーの癒しどころ感があってお気に入りです。

 ちなみに通常版を過去に一度見た時の記憶はおぼろげなので、今回「この辺はDC版の追加シーンだろうなー」みたいなことは考えて見てたものの、あらためて確認のために通常版とは見比べたい所存。
 特に序盤は追加シーンの影響で進行が非常に間延びしてしまってる感はあったので、なんやかんや「カットして縮める」のも映画のクオリティを上げる上で必要な作業なんだろうなと思うのであった。

 余談ですがアギトのテレビスペシャル版(これも昔見たことある)も借りてきてるのでこちらも鑑賞予定。
 あと今作のDVDには田崎監督のコメンタリーも入ってるのでこれも返却前に見ておきたい。
 サブスクで手軽に映画が見られる時代になりましたが、この手の映像特典も含めて作品をしゃぶり尽くす上ではやはりDVDレンタルの役割もまだまだ残っていると考えますね。

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