【書評】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする | グレッグ・マキューン

--この記事は、こんな人におススメ------
・仕事を受けすぎてしまう
・優先順位をつけるのが苦手
・優柔不断
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こんにちは。

日々複雑になっていく生活。
多様化が進み選択肢が増えたのはいいことだけど、何を選べばいいのか、何が正解なのか分からない。

そんな人も多いのではないでしょうか。

仕事で言われたことは全て受けてはいるけど、成果や評価がイマイチ。

それは、もしかしたら仕事の受け方を変えることで改善されるかもしれません。

エッセンシャル思考では、仕事も人生もシンプルに考える方が上手くいくと書いています。

【エッセンシャル思考】から得られるもの

多くのことが学べます。
日々の考え方を少し変えるだけで、自分の人生がシンプルに、分かりやすく。

ここでは、考え方を変えるヒントを3つに絞ってご紹介します。

＊＊＊明確な目標を持つ＊＊＊

仕事もそれ以外でも目標の立て方によって進捗スピードは異なります。
最終的なゴールが明確であれば、何をすればいいのかも明確になります。

そのため、無駄な努力も減り最短で目標を達成することが可能。

例えば、〇月XX日に行われる試験に合格する。
月の売り上げを100万円アップさせるなど、数値や日付を使うことで目標をより明確にすることができます。

反対にダメな例としては、とりあえずやる。
仕様が変わったらそのときに対応するなどの場当たり的な対応は全てにおいて中途半端になってしまいます。

本当に明確な目標だけが、自分や組織の力を最大限に引き出し、真にすぐれた成果を可能にしてくれるのだから。

P.161より引用

明確な目標を立てて、最速で達成しちゃいましょう。

＊＊＊失敗を認める＊＊＊

失敗を認めるのは誰にとっても怖いもの。

認めることによって、能力のないヤツ・ダメなヤツといった烙印をおされてしまいそうで、なかなか認めれないといった人は多いのではないでしょうか。

しかし、著者のことばを引用すると、、、

失敗を認めるということは、自分が以前よりも賢くなったことを意味するのだから。

P.187より引用

失敗を認めることで人間としてステップアップできるとのこと。

人間なので誰しも失敗の１つや２つはあると思います。今までの人生で失敗をしてこなかった完璧な人なんて居ないのでは？

大事なのは認めて、それを次に活かすこと。
失敗してしまったときは、この世の終わりくらいに落ち込みますが、多くのことを学べます(経験アリ)。

たくさん失敗して、賢い人間になっていきたいですね。

＊＊＊Simple is BEST!!＊＊＊

複雑な世の中だからこそ、何ごともシンプルに考えて行動することが大事。

エッセンシャル思考は、その手助けをしてくれる思考法です。

何かを選ぶことは、何かを捨てること。

P.72より引用

あたり前のことですが、成果を出そうと必死になると手を広げ過ぎてしまい中途半端に終わってしまいます。

今の自分は何を最優先すべきなのかをしっかり考える。

考え方の手助けとなることばを以下に引用します。

「何をあきらめなくてはならないか？」と問うかわりに、「何に全力を注ごうか？」と考える。

P.77より引用

選択を迫られたときに諦めると思うと判断するのが難しいですが、何に全力を出すかと思うと考え方が変わり、スッと判断できるのではないでしょうか。

こうして、自分に本当に必要なものだけを選択し続けていけば無駄が減り、シンプルな人生を実現することができると思います。

本書の概要

複雑な思考をシンプルにする方法が書かれた1冊です。

2014年発行と少し古い感じがしますが、読んでみた感想としては今でも充分に通じる。

今はとても複雑な世の中ですよね。
色んなモノやコトがあり、選択肢は無限大。


選択肢がありすぎるから迷ってしまう。
その中から自分に必要なものや優先すべきことを考慮して選択する。

今の時代はそれが難しくなっているのが現実。

その中で複雑な思考に陥らないように手助けしてくれるのが本書。

内容はシンプルで、分かりやすいですが、実践するのが難しい印象。

例えば、自分に必要じゃない仕事はすべて断るといったことが書いてあります。

長期的に見れば、自分の仕事が整理され、成果も最大限にすることができます。

しかし、断ったときの同僚や上司の反応が怖いといった理由で断ることを躊躇してしまうことも…

エッセンシャル思考自体が一朝一夕でできるものではなく、日々訓練して身に付けていくもの。

短期的な視点では無く、長期的な視点でものごとを考えていくことが大事ですね。

著者について

著者についても触れておきましょう。
グレッグ・マキューン(Greg Mckeown)さん。

シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEOを務められています。エッセンシャル思考とリーダシップを世界中に広めるべく講演会執筆を行っています。

アップル、グーグル、ツイッターなど、世界の名だたる企業にアドバイスも行っているようです。

まとめ　～エッセンシャル思考で人生はシンプルになる～

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いかがだったでしょうか。

シンプルにものごとを考えていくのが、エッセンシャル思考の本質。

考え方を少し変えるだけで、目の前の霧が少しは晴れて行くのではないでしょうか。

エッセンシャル思考を身に付けて、シンプルで素晴らしい人生を送っていきたいですね。

ここでポイントのおさらいです
・明確な目標を持つ
・失敗を認める
・Simple is BEST

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

それでは、失礼します。

おまけ：本の情報

タイトル：エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
著者：グレッグ・マキューン
訳：高橋 璃子
ISBNコード：978-4-7612-7043-8
発行日：2014年11月17日
発行所：株式会社かんき出版

もくじ
推薦の言葉
第1章：エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
第2章：選択 - 選ぶ力を取り戻す
第3章：ノイズ - 大多数のものは無価値である
第4章：トレードオフ - 何かを選ぶことは、何かを捨てること
第5章：孤独 - 考えるためのスペースをつくる
第6章：洞察 - 情報の本質をつかみとる
第7章：遊び - 内なる子供の声を聴く
第8章：睡眠 - 1時間の眠りが数時間分の成果を生む
第9章：選抜 - もっとも厳しい基準で決める
第10章：目標 - 最終形を明確にする
第11章：拒否 - 断固として上手に断る
第12章：キャンセル - 過去の損失を切り捨てる
第13章：編集 - 余剰を削り、本質を取り出す
第14章：線引き - 境界を決めると自由になれる
第15章：バッファ - 最悪の事態を想定する
第16章：削減 - 仕事を減らし、成果を増やす
第17章：前進 - 小さな一歩を積み重ねる
第18章：習慣 - 本質的な行動を無意識化する
第19章：集中 - 「今、何が重要か」を考える
第20章：未来 - エッセンシャル思考を生きる
最終章：エッセンシャル思考のリーダーシップ