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株式会社riverchを退職しました

2020年10月いっぱいで、THE RIVERの運営会社・株式会社riverchを退職しました。

ちょっと複雑なので、世に言う退職エントリを書くつもりはあまりなかったのですが、これもひとつの節目であり、新しいことを始めます、という意思表示もしておきたく、さらっと書くことにしました。

THE RIVERでのお仕事

2016年、THE RIVERの前身時代からライターとして参加し、2017年5月に入社して3年半、それなりに全力投球でやってまいりました。とにかく学ぶことばかりの毎日で、退職まで約4年間の記事総数は7,000本くらい。無記名の原稿も含めると、たぶん7,500本くらいあったのではなかろうかと思います(そんなにないかも)。
いつも励ましの言葉をいただき、時にはお叱りをいただき、様々な反応やご意見・ご感想をいただきました。会社と、機会をいただいた関係者の皆様、そして何よりも記事を読んでくださったすべての皆様に深く感謝いたします。

在職中には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開時にはヒップホップ専門ラジオ局「WREP」さんの特番に出演させていただき、また『シャザム!』『ポラロイド』『ジョーカー』『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』『TENET テネット』劇場用プログラムにも個人名で寄稿・執筆させていただきました。きわめて貴重な機会を本当にありがとうございました。

今回、編集部に若いメンバーが加わって少しだけ安心したこと、そして自分にはやりたいことがたくさんありすぎたことから、がむしゃらに走り続けてきた数年間を見直し、会社を離れることにしました。
ただ、これが「ちょっと複雑」な事情なのですが、今後もTHE RIVERには執筆者として残りますし、ペースはずいぶん落ちますが記事も書きます。なので、「稲垣ぜんぜんおるやんけ、退職したんちゃうんけ」という感じになると思うのですが、実は個人的には大きく変わりました。以前からTHE RIVERの稲垣宛にご連絡いただいていた方は、連絡先も変わりませんので、今後ともご遠慮なくご連絡くださいませ。

これからの方針

今後は、従来執筆してきたアメリカやヨーロッパ圏のポップカルチャー(映画・ドラマ・コミック)はもちろん、日本やアジア圏の作品も対象に、より柔軟な姿勢で、どこかに所属するのではなく、ひとりのライターとしての活動を継続してまいります。

引き続き、映画のプログラムや雑誌、ウェブメディア、そのほか媒体を問わず、文化を通じて「世界と日々の暮らしがよりよくなるような」文章を書いていきたいと考えていますので、ぜひお気軽にご相談いただけますと幸いです。またラジオにも挑戦したいところです(強欲)。

連絡先:tkts.inagaki●gmail.com
※お手数ですが「●」を「@」に変更してご送信ください。

ちなみに、このnoteは2019年秋、とあるお仕事(後述)のために作ったもので、1年ほど放置していましたが、これを機に本格的に動かすことにしました。「誰にも頼まれていない、誰が読みたいのかもわからない、しかし稲垣としては読んでいただきたい」、そんなカルチャーにまつわる文章をコンスタントに書くつもりです。Twitterも苦手ながら、もう少しまじめに使います。どうぞよろしくお願いいたします。

舞台のお仕事もやっています

そして、奇特にもこの文章をお読みの方は、おそらくライターとしての稲垣を知ってくださっている方のほうが多いのかなと思いますが、稲垣は舞台の方でも活動を続けておりまして、「木ノ下歌舞伎」という歌舞伎演目を現代演劇として上演するカンパニーのメンバーとして、台本の補綴(編集作業)をお手伝いしたり、やはりコラムを書いたりしております。

団体の外では、近年は杉原邦生さん演出、KUNIO『水の駅』(2019)『グリークス』(2019)の文芸としてコラムや文章を書き、トライストーン・エンターテイメント『少女仮面』(2020)でドラマトゥルク(リサーチャー兼、創作の作戦参謀のような仕事です)をさせていただきました。このnoteは『グリークス』への寄稿のために作ったものです。
しばらく会社員だったので舞台方面は潜伏気味でしたが、今後は舞台にまつわる執筆業も含め、より積極的に活動してまいります(きっと)。こちらもお知らせします。

あと約1ヶ月で2020年は終わりますが、人生がどう進むのかは別にして、今後はジャンルもメディアも越境しながら、さらに良いお仕事ができるよう努めてまいります。これまで読んでくださった方々、お世話になりました皆様、これからどこかで出会ってくださる皆様、どうか引き続き、末永く何卒よろしくお願いいたします。

2020/11/29

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