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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.136 映画 山田洋次「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 山田洋次の「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」(1977/日) についてです。

男はつらいよシリーズ、自分が鑑賞した作品で28本目。シリーズでは第20作目。

シリーズも中盤、寅さんも段々歳を取り今作では若者の恋を助ける側に回る。もちろん自分の恋もあるが。

こう言う恋愛模様が2本走るのも物語としては絡み合ったり対比ができたり面白い。

そして若き中村雅俊と大竹しのぶがとても良い。大竹しのぶのこんな若い頃からめちゃくちゃ演技が上手く他の役者さんとは別格に末恐ろしい。

今回驚きの展開でなんととらやがガス爆発してしまう!!!

こんな事件が男はつらいよシリーズの中にあったなんて驚きw

他人の恋の手助けをするっという展開が始まり、シリーズはますます続いていきます。



物語は、とらやに下宿中の青年(中村雅俊)が、帰ってきた寅さんを押し売りと間違えて大騒動に。

結局その後意気投合した寅さんと青年は近くの食堂へ。

そこで働いている女の子(大竹しのぶ)に惚れていることに気がついた寅さんは恋のキューピットを買って出る。

寅さんのデート指南で告白するが、女の子の親が危篤のタイミングだったので、断ってしまい青年は振られたと勘違いする。

青年は思い詰めてガス自殺を図ろうとして、虎屋の二階は大爆発!

責任を感じて実家に帰った青年を、寅さんは励ますために長崎の島へ。

そこで青年の姉と出会い一目惚れしてしまう。

寅さんとマドンナの恋、青年と女の子の恋、はどうなるのでしょう。



今回は”恋の指南役”になるのですが、シリーズも半分ぐらい、寅さんももう歳、
これからはこのパターンが増えていくと思います。

もちろん自分の恋も楽しいですが、他人の恋を応援するのもまた良いものでしょうね〜。

博が言っていたような「現役の時はダメだったけどコーチになると上手くいくときもある」

けどやっぱり、寅さんの自分の恋は今回は「寅さんは心のきれいな人よ」と言われる始末。

とっても良い人なのよ、と言われるのはまあ大体振られる時に使われますねw

でも散々かまうのに、男として見ない女性っていますよね〜。

自分が好かれていることにも気がつかないで。

山田洋次さすが色々な女性を見てきています。

今回のマドンナの藤村志保、うまい女優さんだがなんだか影の薄い幸薄そうな印象。

完全に中村雅俊と大竹しのぶに作品の印象を持ってかれました。

そしてやっぱりガス自殺を図ってとらやを爆発してしまう青年。

ちょっと今までいろいろな人がとらやに来て大騒動を起こすが(泥棒だったりw 喧嘩したり、美女が泊まったり、外人が泊まったり)、ここまで酷いのは中村雅俊さんが一番!

このホームドラマで火薬を使って爆発シーンは本当に驚きました。

見事に二階吹き飛んでいますから。

第23作の翔ん出る寅次郎、第40作サラダ記念日でもこの爆発のエピソードが語られるので楽しみです。

今日はここまで。




藤子さん、何も気になさることないのよ
仮に、私の兄がお姉さんを好きだとしても
今のような気持ちを知ったら、それで十分満足するはずよ。
兄ってそういう人間なんですよ…
/「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」より 
さくらがマドンナの気持ちを聞いて言う台詞

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