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ASD発達傾向のコミニケーション

親と子どもの心のつながり ~愛着とコミュニケーション


みなさん、今日はですね「愛着」と「社会的コミュニケーション」についてをテーマにしてお話しします。皆さんに、こんな質問をしてみたいと思います。言語能力が高い人は、コミュニケーション能力も高いと思いますか?

答えは、必ずしもそうではありません。社会的コミュニケーションには、言葉だけでなく、表情や身振り手振り、声のトーンなども含まれます。これらの要素がすべて合わさって、初めて相手の気持ちを理解し、適切な反応をすることができるのです。

まず、「愛着」って何か知っていますか?それは、赤ちゃんとそのお世話をする人(たとえばお母さんやお父さん)との特別な絆のことです。この絆が、子どもが成長するうえでとっても大事なんです。

愛着ってどうやってできると思いますか?

想像してほしいのですが。小さな子どもが初めて大きな公園に来ました。最初は親のそばから離れずにいますが、だんだんと少しずつ冒険に出かけますブランコで遊んだり、滑り台で遊んだり、砂場で遊びますよね。でも、怖いことが起こると、すぐに親の元に戻ります。そして、また安心して遊びに行くのです。この繰り返しが、子どもが安心して世界を探索する力を育てます。これが愛着の基本的な仕組みなんです。

で、この愛着がうまくできないとどうなるの?と思いますよね。でも、もし親がいつもそばにいなくて、安心させてくれなかったらどうでしょうか?その子は、いつまでも安心して探索できないかもしれません。これが「愛着障害」と呼ばれる問題です。

例えば、虐待を受けたり、親との安定した関係が築けなかった子どもたちは、愛着障害を発症することがあります。この状態になると、人と関わることが難しくなり、社会的なコミュニケーションにも問題が出てくることが多いのです。

社会的コミュニケーションって何?って思いますよね?。これは、言葉を使ったり、表情や身振り手振りを使ったりして、他の人とやり取りする非言語コミニケーション能力と言語を使うコミニケーション能力のことです。


ここで、ちょっと面白い話をします。ピーターとポーラのお話です。ある日、ピーターとポーラという双子がいました。ピーターはとってもおしゃべりで、難しい言葉も知っていて、いつもたくさん話します。でも、友達との遊びではいつもトラブルになります。なぜなら、友達がどう感じているのか、どう反応するのかを気にせずに自分の話ばかりしてしまうからです。

一方、ポーラはあまりたくさん話さないけれど、友達が笑ったり、困った顔をしたりするのをよく観察しています。友達が困っていると助けたり、一緒に笑ったりするので、みんなからとても好かれています。

このことからわかるように、言葉が上手に使えるからといって、必ずしもコミュニケーションが上手だとは限らないんです。ポーラのように、相手の気持ちを理解して行動することが大切なんです。みささんは普段どんなコミニケーションをとっていますか。


アタッチメント障害の影響では、愛着障害があると、この社会的コミュニケーションに問題が出てきます。たとえば、自閉スペクトラム症(ASD)という状態では、相手の気持ちを理解するのがとても難しいことがあります。これも愛着障害と関係しています。



脳の中で何が起きているのでしょうか?では、愛着障害があると脳の中では何が起きているのでしょうか?最近の研究によると、愛着障害がある子どもたちは、脳のある部分の活動が他の子どもたちと違うことがわかってきました。

例えば、視覚を処理する部分や、感情をコントロールする部分の活動が違っていることが報告されています。これが、彼らが他の人とコミュニケーションを取るのが難しくなる原因の一つです。

愛着理論の大切さについてですが、愛着理論は、イギリスの精神科医ボウルビィとアメリカの発達心理学者エインズワースによって提唱されています。彼らは、子どもが成長するためには、安全と探索の両方が必要だと言っています。子どもは、安全だと感じるときにのみ、安心しさまざまな世界を探索することができます。

エインズワースは、「ストレンジ・シチュエーション法」という実験を行い、子どもたちの愛着のパターンを調べました。その結果、愛着には安定型、回避型、混乱型の3つのパターンがあることがわかりました。


愛着障害の理解が進むことで、より早期に適切な対応ができるようになり、子どもたちが健全に成長できるようになることを期待しています。また、親たちもサポートを受けやすくなり、子育ての悩みや難しさを乗り越える手助けができるように介入しやすくなります。



愛着と社会的コミュニケーションについてでした。愛着は人間関係のペースになると言う基本的な欲求の話でした。いかがでしたでしょうか?私たちにとって安心で安全な場所はとっても大切な要素になるのです。






https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscap/59/3/59_260/_pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/57/1/57_19/_pdf

https://core.ac.uk/download/pdf/228595566.pdf

【お知らせ】

みなさんが、職場や学校や日常生活で出会うことがあるかもしれない、「あのスネ夫タイプ」についてのテーマです。自慢話が大好きで他人を支配したがります。振り回されないための方法など。
心理学の研究を交えながら他人を支配しようとする理由や無意識にできあがる力関係の正体についても掲載してます。
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スネ夫タイプは、自己中心的で上から目線、自慢話が大好きで、常にみんなの注目を集めたがる性格です。

注目されないと不満で、目立ちたがり屋で、権力者に媚びるのが得意です。

強い相手にはぺこぺこして、弱い相手にはモラハラや嫉妬をぶつけることもあります。こんなスネ夫に振り回されて、自己肯定感が下がってしまうこともあるのではないでしょうか?。

そんなスネ夫を撃退するための方法やスネ夫が恐れていることやスネ夫の根底にある心理を探っていきたいと思います。

スネ夫のような存在にエネルギーを使わずに、堂々と自分らしく生きるためのヒントです。ピンときたかたは一読ください。リンクはこちら↓

心の傷は誰にもあります。以前は殆ど自信というものが感じられなかったのが、本人が意識をしなくても以前とは違った表情や話し方をするようになります。

自然と自信を感じさせる話し方ができるようにって変化します。人との会話が楽しくなります。そこで更にコミュニケーションスキルを学ぶことで人間関係が更に円滑に変化することで仕事などに生かせるようになるのです。

「私にはそんなものはないだろう…」「私は男性だし、そんな心に・・ 傷があるなんて・・・・」思うなんて見苦しい…恥だ!!そう思う人ほど、実は深いところに傷を負ってそのままになっている可能性があります。続きはブログ(note)を読んでレジリエンスにお役立てください。