大事なことってたいてい面倒くさい
20年来の友人である編集女子と仕事の電話。
ぼく「あけましておめでとう」
友人「おめでとう。今年の正月休みは短くて休んだ気がしないよ」
ぼく「確かに。やる気が出なくて困ってる」
友人「本当にねー。でもさ、そういう時は手を動かくすのが一番なんだよね」
ぼく「そうそう。脳が騙されるからね」
友人「そうなんだよなあ。夕飯だってそうだからなあ」
ぼく「ぼくなんて新規ドキュメント開いてタイトルつけただけで一つ達成した!って言い聞かせてるよ」
友人「笑。そうなんだよなあ。やるかあ。手を付けるまでが億劫なんだよね」
ぼく「宮崎駿のドキュメンタリーで見たんだけどね」
友人「ん?」
ぼく「アニメのモブシーンがあるじゃん。人がいっぱい動いているやつ」
友人「うん。わかる」
ぼく「あれってアニメで描くのがすっごく面倒くさいんだよね」
友人「そうだろうね」
ぼく「宮崎駿はそのモブシーンをチェックして直しながら、ああ、面倒くさい面倒くさいって言うんだよ」
友人「ふーん」
ぼく「面倒くさいって何回も言いながらね、『面倒くさいという自分の気持ちとの戦いなんだよ。世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ』って宮崎駿が言うシーンがあってさ」
友人「おお」
ぼく「ぼくたちの仕事もほとんどそれじゃん。面倒くさい先に何かしらの達成がある」
友人「確かに」
ぼく「あの宮崎駿が面倒くさいことをやっているんだから、ぼくたちは言わずもがなだよね」
友人「まあねえ」
ぼく「面倒くさいことを積み重ねていいものを作ろう」
友人「うむ」
ぼく「じゃあ、お願いしているeBookの話をしますか」
友人「しますか」
就活生や社会人ルーキーの皆さん、これが社会人になって20年以上たつ40代の会話です。社会人になっても基本的にあまり変わりません。ずぼらです。ただ、「面倒くさいけどそれが必要な工程である」ということだけは知っている。自分と上手くつきあう方法もちょっと知っている。面倒くさいことを大切に、騙し騙しいきましょう。
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