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「正しさ」は関係構築の後に。

仕事を進める上で、ぼくはあまり「正しさ」を重用しません。「正しさ」では人は動かないし、人が動かなければ仕事は進まないからです。
「正しさ」を信じることはとても大切です。それは自分の行動に繋がりますので。でも、他者に動いてもらうツールとして使うには向いていない。と思っています。何より、「正しさ」を盾にしたコミュニケーションは信頼関係に向いていません。

「正しさ」にそこまでの効力はない

Webサイト制作は基本的にはクライアントワークです。お客様の意向がWebの定石と乖離するようなときは異を唱えるのが役割です。

でも、こちらの意見がいくら正しかったとしても、顧客との信頼関係を作れていないのに、「ちがいます。なぜなら…」と反対しても上手くいかないだろうと思っています。

だから、正しいことを言う前には、それを受け入れてもらえる関係構築が重要です。

「こちらは正しいことを伝えたのだから、受け入れなかった顧客が悪い」はだいぶ無理な言い分だと思います。「正しさ」にそこまでの効力はありません。関係性を作ることまで含めて、制作会社の仕事だと思っています。

「これでいいでしょうか?」はなるべく言わない

クライアントワークではお客様との打ち合わせでは、「これでいいでしょうか?」と度々聞きたくなる場面があります。
でも、信頼関係の構築のためには、「これでいいでしょうか?」と聞いてしまうのをなるべく減らすのも大切。とぼくは思っています。このフレーズはすごーく大切なときに取っておく。

「これでいいでしょうか?」とそれまでほとんど言わなかったとしたら、いよいよの時の重みが違います。これは一緒にしっかり考える場面なんだなと理解していただけます。

何より、通常の場面では顧客一人に責任を押し付けない。チームとして振る舞う。それが信頼醸成に大事。とぼくは思っています。

「これでいいでしょうか?」と毎回お伺いを立てるのは、見方を変えれば毎回顧客に責任を押し付けているとも取れます。
こちらがチームと振る舞っていないのに、「信頼してほしい」なんて一方的で虫がいい話です。信頼してもらうためにも、「ある領域ではこちらも責任を負う」という姿勢は大切です。

「正しさ」は関係構築の後に

日々の場面ではそれらを積み重ねをしていくことで、段々と、ちょっとずつチームになっていき、「この人は自分の意見に反対することもあるが、一方的な立場では言わない人だ」と顧客に信頼してもらえるようになると思っています。

人が動かない「正しさ」より、人が動いてくれる「こいつが言うなら」の方が仕事を進める上ではまずは重要。とぼくは思っています。「正しさ」は関係構築の後に。

顧客とチームになれていれば、「正しさ」の効能は何倍にもなります。顧客も耳を傾けてくれるので、顧客側の学びも深まります。順番大事。

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ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。

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稲田英資について

株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
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