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初バズ記。

人生初のバズを体験しました。
きっかけはこちらのツイート。

元気な大阪のお爺さんから電話

仕事していたら電話が鳴って。そのまま出ると、元気な大阪弁で「おたくでホームページ作るといくら!」とお爺さん。「ど、どちら様ですか」と聞いても「そんなんどっちゃでもいいんで」とかなりパワフル。

でも、こういうお電話はたまにいただくのです。ぼくが所属する株式会社JBNはBtoB企業がメインターゲットの一つなので、個人のお客様や自営業様は不得意。
そういう時は、なるべくお話を聞いて、その人の状況やWebの熟練度に合わせてお応えしています。「熟練度に合わせて」というのがポイントで、あまりWebに詳しくない方にCVとかCMSとか言っても伝わらないし、かえって混乱させてしまいます。

このときもいつものようにお話聞いて、相手ができそうなことをお伝えして、電話を切りました。全部で20分くらい。

ぼくは何かしらの学びになりそうな出来事(インプット)があったら、すぐにコンテンツ(アウトプット)にする習慣があるので、電話を切ってからすぐにさーっと書いてTwitterで投稿。これも20分くらい。

あまり悩まず、スケッチ風に書いてツイートする習慣をつけておくと、数ヶ月後の記憶のトリガーに使えたり、後でブログに再活用できたりして便利です。

ここまでが一連の流れで、ぼくにとってはいつもの「インプット → アウトプット」です。

いいねとRTが騒ぎ出す

投稿してすぐにいいねやRTがつくので、そうなんだーと思いつつ社内のミーティングへ。一時間弱のミーティングを終えてTwitterを見ると、すでに「いつもと違う…」という状況。いいねもそうですが、コメントやRTが続々とついていく。

このとき初めて知りましたが、Twitterの告知カウントは20以上が表示されないんですね。「20+」と表示される。

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本来でしたらいただいたコメント全てにお返事したいのですが、この日はミーティングが立て込んでいたので、とにかくRTで対応するもとても間に合わない。これはもう無理だ…と諦めて、仕事に専念することにしました。

togetterにまとめられる

投稿当日の夜にはtogetterにまとめが作れられていました。

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はてなブックマークに掲載される

投稿の翌日には同僚の阿部さんから「はてぶにもエントリーが!」とチャットが届きました。この日の夕方くらいまでがピークな感じです。

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結果的に約3.9万いいね、1万RT

結果的に約3.9万いいね、1万RTという見たことない数字に。
インプレッションの内訳数も見たことのない数字が並んでいます。

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12/3のお昼にツイートして、その直後からバズりだし、その勢いは12/4の夜まで続きました。
12/5にはだいぶ落ち着いたので、「なるほど2日間がメドなのかもしれないな」と思ったり。ただただ増えていくいいねやコメントやRTを見ながら、バズるってこういうことなんだなあ…と思っていた二日間でした。

本番は後からやってくる

バズるという現象についてはそんな感じなのですが、ぼくにとってはそれからが本番という感じでした。

ぼくはJBNという会社で「Webサイト制作の戦略策定」と「Webマーケティング支援」を担当していますが、ときおり会社主催のセミナーで登壇したり、お客様先へ講師として出前講座に行ったりしています。

この十年でWebサイトは「広告的なもの」から「経営戦略に関わり、課題解決に貢献するもの」に主目的が変わったので、それをお客様に把握してもらうためにもセミナーや出前講座は大切な仕事です。

お客様からも「◯◯のテーマで出前講座してほしい」とオファーをいただくこともあります。その一つに「企業にとってのSNS活用とは」を話してほしいというご要望がたまにあります。SNSマーケティングはJBNの中心的メニューではないですし、ぼくも勉強中の身なので、概要的なお話をさせてもらいます。

基本的にはセミナー講師にお越しいただいたホットリンク飯髙悠太さんに教えていただいたことと、その著書『僕らはSNSでものを買う』の概要説明になります。つまり、ULSSASの説明と「UGCを活用してください」ということです。そもそもUGCがなければその対応を、すでにUGCが生まれていればその活用を。とお話しています。

UGCの意味
UGCとは、「一般ユーザーによって作れられたコンテンツ」のことです。「User Generated Content」の略で、ユーザー生成コンテンツと呼ばれています。企業によって作られたコンテンツではなく、ユーザーによって作られたコンテンツを指します。具体的には、個人のSNSの投稿、写真、ブログなど、消費者発信のコンテンツのことです。
『【徹底解説】UGCとは何か、なぜマーケティングで重要になってきたのか』より)
・SNSの中でもUGCを軸にしたマーケティングがしやすいのは、ツイッター。
・ツイッターで売上をアップできるかどうかは、UGCがあるかどうか、指名検索があるかどうかで判断できる。
・UGCが発生している場合は、早速SNSを活用して売上につなげよう。
・UGCが発生していない場合は、UGCを出す工夫が必要。
・コモディティ化した商品は、UGCが発生しにくい。
『8/29出版『僕らはSNSでモノを買う』の目次・はじめに・8章全文公開』より)


とにかく返事。ひたすら返事

「UGCを活用してください」とお客様にお伝えしている身として、ぼくがやらないわけにはいきません。つまり、なるべく全てにお返事するということ。もちろん個人的にもお返事したい。
お返事するなら「引用ツイートしてくれた方」「リプライ(コメント)をしてくれた方」になります。

引用ツイート 1384件
受け取ったリプライ 337件
合計 1721件

合計1721件。
お返事しても大丈夫そうな方ほぼ全員にお返事することにしました。

投稿した12/3の夜は終業後にガストに行って、23:30までの閉店までひたすらコメントを返していました。
社内スタッフによると、当日の夜「いいねが1万超えそうだなー」と思いつつ、お風呂からあがったら2万を超えていたそうです。翌日それを聞いて、その瞬間風速の凄さをバズというんだろうなあ…と思ったのですが、ぼくはその時間帯、ガストでひたすらお返事を書いて送っていたので数字を見ている余裕が全然ありませんでした。やってもやっても終わらない…という記憶だけが残っています。

今日のツイライフ』というサービスで自分のツイート数と送ったリプライ数が確認できます。これで自分の返信数が把握できます。

ツイート数の推移
12/3 78
12/4 750
12/5 162
12/6 186
12/7 72

送ったリプライ数の推移
12/3 19
12/4 441
12/5 141
12/6 162
12/7 49

全部足すと2060。あれ、増えてる。なんでだろう。たぶんお返事したら会話が始まって、何度かやりとりさせてもらった回数分だと思います。

12/3(木)から始まって、週が開けた12/7(月)には通常運行に戻りました。とにかくお返事をし続ける週末でした。

嵐があけて

個人的には嵐のような週末でしたが、二日たてば平常です。
世の中のバズった人はこんな感じだったのか…と垣間見れることができました。あと、有名人はこれが日常なのか…と思うともう想像ができません。とてもじゃないけど見るだけで大変です。

「結果、何かあった?」と聞かれれば
「特に何も」というお返事になります。

前述のホットリンク飯髙悠太さんが下記のように仰っていたのを思い出しました。

「ツイッターユーザーのほとんどは、プライベートな関係性のフォロー/フォロワーで成立しています」

今回バズったことでぼくに起きたことは2人の知人からメールをもらったことでした。

株式会社ジョッガ・長峯亘さんからのメール

Facebookメッセンジャーで投稿翌日に連絡をくれました。
長峯さんはライターズ&ディレクターズカンパニーのジョッガの代表であり、映像表現を用いた企画・演出・開発をしていて、劇作家&演出家でもある謎な人です。
それにしても「ご利益」って何なのか。笑

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デザイナーのQさんからのメール

投稿翌日の夜にフリーランスデザイナーのQさんがメールをくれました。

togetterを開いたら『「おたくでホームページ作るといくら!」と大阪弁のお爺さんから元気な電話が長野のwebサイト制作会社にかかってきた』という見出しがトップに出てて、開いたら稲田さんが!twitterのやりとりがまとめられていまして、読みました。
稲田さんのtweetを見かけて、わたしはほっこりしました!というのを一言お伝えしたくなりまして、メールをしてしまいましたー。

わざわざメールをくれたのも、何かしら気持ちがほっこりしたのも嬉しかったです。

この2つのメールがバズで起きたことでした。

皆さんありがとうございました

リプライやRTでコメントくださった皆さん、ありがとうございました。少しだけだけどお話できて嬉しかったです。どこかに旅行に出かけて、見知らぬ人と挨拶したりちょっとお喋りしたりしている感じでした。楽しかったです。

「いい人」や「やさしい」といった声も多くいただけて恐縮でした。

説明が難しいのですが、ぼくが所属するJBNという会社はだいたいああいう雰囲気の会社です。ほかのスタッフが出ても、話す内容の差はあれど、「その人が今困っていることに見合ったお返事をしよう」と色々考えてお答えすると思います。なんというか、そういう社風というか性格なんです。JBNという会社の。

そして、それは多くのWeb制作会社共通の考え方だと思います。

この十年でWebサイトは「広告的なもの」から「企業の経営戦略に関わり、事業の課題解決に貢献するもの」に主目的が変わりました。
「作って収める」から、「目的を達成するために必要なプラットフォーム」に変化したことで、「現状を把握し、課題を設定し、目的を定め、仮説と施策を立て、PDCAを回す」ことが業務になっています。

ですので、「大阪のお爺さんの話を聞いて、課題の段階を把握して、Webの熟練度に合わせて、現実的な施策を提案する」というのはWeb制作会社としては日常的な仕事の範疇に入ると思います。
(といいながら、「お爺さんが言っていた「長野」は「河内長野」では…という可能性は全く気づいていませんでした。もしそうだったら、本当にごめんなさい…)

何を言いたいかというと、「いい人」や「やさしい」とお声がけていただいたのと同じように、多くのWeb制作会社は顧客の課題に耳を傾けて、お客さんの状況や特性に合わせて、何かしらの解決策を考えてくれますよーということです。

多くのWebサイト制作会社はそこに注力し、事業に貢献できるものを作ろうと頑張っています。ご相談の際には「何を作りたいか」より「どんな課題を解決したいか」を伝えていただけると、どの制作会社も力を発揮してくれると思っています。

そして、制作会社によって得意な解決領域が違います。
だから、「ホームページが作れる会社」という大きな共通項ではなく、「採用が得意なA社」「ECサイトの実績が厚いB社」「Webマーケティングに情熱があるC社」みたいにそれぞれ違いがあって、自身の解決したい課題に合わせて制作会社を探すのがとても大切ですーということをお伝えできればと思います。

そしてぼくが所属する株式会社JBNはBtoB企業のWebマーケティング支援に情熱があります。笑
マーケティングオートメーション『HubSpot』のゴールドパートナーでもあります。

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以上で初バズ記は終わりです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
会社のアピールまで出来たので満足です。笑

TwitterではBtoB企業の成果に貢献するWeb活用について日々ツイートしています。よかったらご覧ください。



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