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顧客に自社をプレゼンしてもらうというアイデア。

成果に貢献するBtoBサイトの制作には顧客理解が欠かせません。どんな会社でどんな製品でどんな市場でどんな客層なのか。どんな営業活動をしていて、ユーザーの何を解決して、バリューをどう評価してもらっているのか。自社の理想像と現状とのギャップは何で、原因となっているボトルネックは何なのか。これが分からなかったらWebサイトは作れない。見た目は作れるかもしれませんが、事業に貢献するWebサイトは作れない。特に製造系BtoBなんてWebサイトの見た目だけよくしても何にも生まれない。ピカピカの服で着飾ってもサイズが合っていなかったら論外だし、その人自身のキャラクターや暮らし、人間関係にマッチしていなかったら魅力は半減ですよね。それと一緒です。だからWeb制作には顧客理解が欠かせません。

でも、これが難しい。全体ヒアリングや部門ヒアリングを重ねて何とか掴もうとするのですが時間と労力がとにかくかかる。すごく大切だし、時間と労力をかける価値はあるのですが、暗闇に手を伸ばしているみたいなものなので何かしらの灯りがほしい。北極星のような。

何かよいアイデアはないだろうか…と考えた末に「そうだ!顧客に自社をプレゼンしてもらえばいいんだ!」と最近気づきました。ヒアリングの場で「何を話していいのか分からない」「自社の強みなんて大したものじゃない」と不安そうな顔をしている社員さんの気持ちもわかるんです。キラキラご立派なことばかり書いてあるWebサイト用に話せることなんかないって顔している。めっちゃわかる。ぼくもそんな話はしたくない。

でも、仕事の現場では自社や製品・技術についてプレゼンしているはずなんです。日常的に。彼らのお客様を相手に。Webの制作側としてはそれこそが聞きたい。ヒアリング用に意識されたよそゆきの言葉なんかいらない。だから、「ぼくたちをお客様と想定して会社のプレゼンをしてください」「競合製品を検討しているお客様だと思ってプレゼンをしてください」でいいんだと思いました。その体験には学びや発見があるはずだし、それは暗闇の灯りとしてヒアリングにも活きてくるはずで。やった。今度から絶対やってみよう!と思いました。最初はお客さんも恥ずかしがるかもだけど知ったことではない。お願いしまくって絶対やってもらおう!と今からワクワクしています。

「そんなの当たり前じゃん。昔からやってるよ」ということであれば本当にお恥ずかしい。最近まで全然気づきませんでした。早くやってみたいです。

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