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これからの製造系BtoBサイトは「エピソード」が重要になる。という勘。

すごく抽象的なことをいうと、製造系BtoBのWebサイトにとってこれから重要な要素は「エピソード」だと思っています。生成AIの普及によってコンテンツの価値が暴落するのは既定路線だとして、大切なのはその上でどうする?ですよね。大型台風で領土をさんざん荒らされた後にどうやって立っているのかを今から考えておく必要がある。

たぶん軸になるのは企業それぞれが持つ「ナレッジ」と「ケース」のコンテンツ化およびその蓄積になると思うのですが、それだけだと何かが足りないんだろうと感じています。素材は揃っているけれどまだ料理されていないような。その役割を担うのがエピソードではあるまいかという妄想です。エピソードってリアリティやその会社らしさをグッと補強してくれるのだけど、それ単体ではほとんど成立しません。それゆえに埋もれてしまっていることが多いし、言語化されていないことも多々あります。

例えば下記のエピソード。JBNでWebサイトをリニューアルさせていただいた企業様から教えていただいたエピソードなんですけど、ぼく大好きなんですよね。

じつは個人的に、うれしいことがあって。中学生の息子が地域学習の一環で地元企業のサイトを見て、どういう伝え方が良いのか調べたらしいんです。「農工研のサイト、めちゃくちゃ見やすいね」って(笑)。ほかのサイトも見たけど、いまいち何を言いたいのかわからなかった。「農工研すげーな」って言うから「作ってる人がすげーんだ」って言っておきました。

https://www.jbnet.jp/portfolio/interview/nokoken

これはお客様インタビューで語っていただいたのですが、取材していない案件や仕事でも本当はいっぱいあるはずなんです。ただエピソードは個々のスタッフで収束してしまいがちなので表に出てこない。ひとつの会社が持っているエピソードの総数はたぶん誰も把握していないんじゃないでしょうか。そしておそらく意識して働きかけない限りそれは埋没されたままで。

製造系BtoBでは技術継承の問題もあってナレッジの可視化&共有という対策は今後も普及するのでしょうが、そこからこぼれ落ちるのがエピソードです。そして生成AIでも対応できない領域です。

だからこそ、これからの製造系BtoBにとって「社内のエピソードの発掘」が重要である。ぼくはそう思っています。相変わらず何の根拠もありません。ただの勘です。

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前述のエピソードが掲載されている記事はこちらです。ぜひご覧ください。ぼく大好きなんですよね。

【お客様の声】海外からの問い合わせも引き出したDX化。自分たちのサービスが、広く世の中に伝わる手応え。|一般社団法人 長野県農村工業研究所 様


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