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どんなことでもコンテンツにしておけば、いつか誰かの役に立つ。

どんなことでもコンテンツにしておけば、いつか誰かの役に立つ。

そう信じています。だから、「こんなの他社もやってるし」とか「たいした技術じゃないし」「もう古いし」とかは全部NGです。上司がそんなこと言ってきたらグーパンチ。コンテンツの価値を決めるのはユーザーです。あなたでも上司でもありません。

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「この技術/この製品はこういう人に価値があったんだ!」と発見できるのがWebの特性のひとつでもあります。100点満点を取ることが目的の学校のテストとは違って、分からないことを知る/測るのがWebの大事な目的のひとつなんですよね。メジャーや温度計に近い。目の前の氷を測る前に予測値の完璧さを追求するのはナンセンスです。(くどいですが、そのメジャーは上司ではありません。ユーザーです。お忘れなく)

劇作家・平田オリザさんが書かれたコミュニケーションについての名著に『わかりあえないことから』というタイトルの本がありますが、正にその通りだと思います。ぼくたちは他者とわかりあえていない。そこを立脚点にコミュニケーションを考えた方が現実的だし役に立ちます。仕事でもプライベートでも。

まず測る。それがWebの特性であり、重要ポイントです。測るためにコンテンツが必要になる。だから、コンテンツは出しておく。そういう捉え方が一番分かりやすいんですよね。

測る・知る・学ぶ・直す・届ける・また測る。この循環をどう作っていくかがWebの活用では大切だと思っています。わかりあえないことから始めて、少しでも知ろうとすること。

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Webの最大の特性は何か?と聞かれたら、ぼくは即座に「マッチングである」と答えます。優れたマッチングとは「欲しい人A」と「持っている人B」を結びつけることです。何でもいいから100人集める。それはマッチングではありません。100人の中で「そういう製品、ずっと探していたんだよね!」という1人と出会うのがマッチングです。

では、なぜWebはマッチング特性があるのか?下記の2点に優れているからです。

・探せる(検索/ユーザー側)
・探した人の数を測れる(データ/企業側)

「Webで何百万人と繋がれる」は妄想だと思います。コンテンツの数は爆発的に増えているんだから。確かに世界には60億人がいるかもしれませんが、海岸の砂一粒を目がけて世界中の人が押し寄せるなんてありません。

2020年までにデジタルユニバースの総量は35ゼタバイト、2009年の約44倍に到達すると見られている。(1ゼタバイトは世界中の砂浜の砂の数)

WIRERD 2010.5.10

Webの強みはそんなマス的なことではなく、より焦点を絞ったマッチングです。探した人の数を企業側で測れるからこそ、ニーズを知れる → 深掘りできる マッチング に近づいていく。だから「作って、測る」の循環が大切です。測るためにはコンテンツがいる。だから、どんなことでもコンテンツにしておきましょう。いつか誰かの役に立つから。

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「どんなことでもコンテンツにしておけば、いつか誰かの役に立つ」このツイートを見てくださった方から下記のコメントをいただきました。

そして、実際に書かれたnoteを送ってきてくださいました。noteを書きたいけれどどうしよう…と何年も悩んでいたことをとうとう始められたとのこと。すごーく嬉しかったです。

noteを拝読したところ、闇落ち手前の葛藤がひしひしと伝わってきてめちゃくちゃ面白かったです。コーチングってすごいなあ…と思いました。ほくの一言なんて本当にささいなものですが、最後の一滴が必要なときってありますもんね。KEIさんが書かれたコンテンツが同じようにいつかどこかで誰かの最後に一滴になることもあると思っています。 これからも楽しみにしています。共有いただきありがとうございます。

送っていただいたnoteを読んで、マーク・ザッカーバーグの一言を思い出しました。本当にそうだなあ…としみじみ。

完璧を目指すよりまず終わらせろ。
Done is better than perfect.

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蛇足

「Webの特性はマッチングである」という視点をすごく具体的に体現している企業がリクルートです。情報産業の企業に見えますが、ゴリゴリのマッチング企業だとぼくは思っています。リクナビ、ゼクシィ、じゃらん、Indeed、SUUMO、HOT PEPPER、カーセンサー。全部マッチングです。徹底がすごい。

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