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aiが神になった世界をひらくにあたって-今年の見どころと意思-/都度更新

はじめに

一度世に放ったエネルギーはなくならない。

上記リンクが7月25日 19時より始まる本番の配信リンクです。
ぜひリアルタイムでご視聴ください。

まずは概要

2020年、7月25日 19:30から Youtube Liveにて「KaMiNG SINGULARITY2-Human Distance-」というオンラインイベントを無料配信します。

”体験作家”雨宮がこの企画で描くのは #aiが神になった世界

2045年に訪れるとされる”シンギュラリティ(AIが自らの意思で自らを超えるAIを作り始める技術的特異点)”が起きた後の全く予測のできない異次元の未来を、仮想の物語として描き、それをフェスティバルという形で体験していく企画です。(今年はコロナ的事情でオンライン配信で)

昨年、渋谷ストリーム ホールで初開催を迎え、例えばこんな感想をいただきました。

こちらはアフタームービー。

最初に伝えたいこと

この企画はAIを神にしたい宗教啓蒙でも、AI技術の見本市でもありません。この企画はAIと神を巡る哲学と実験をひらく場です。着地させたいゴールがあるわけではなく、ただこの物語、この体験を受け取ったあなたの出来るだけクリアな感想が聞きたい。身体から出る言葉が欲しい。そしてその発信と、2045年の未来が並行して進んでいるのことを察してもらえれば、それでいい。と思っている企画です。

世界がどうなるかよりどう運用されていくかが大事、さらに言えば個々人においての”世界”がどこまで拡張されていくのかが大事だと思ってます。卵が先か鶏が先かって話でもあるけど、目的は大きなパラダイムシフトではなくて、個人が自然であること。自然な個人の連なりはカオス系になるけど、その中で実装されていく変化が健全なバイオリズム、循環となっていくのだろうなぁと思います。

自分は森に都市を開発したいのではなく、ミクロな世界のエコシステムを面白がっていたいし、美しいと思い続けたいから、土壌に用があるのです。

#aiが神になった世界 は下記のnoteでも書いたように1つ見えているビジョンではあるけど、AIが神になるのかどうかより、なぜaiと小文字表記なのかとか、神とは何で、その役割は?ってことだとか、予測できない未来を見ることとは、など、思考してもらう方がよっぽど大事で、この物語、体験における全てを疑い、自分なりの解釈を見つけるのがこのエンターテイメントの愉しさだと思ってます。(あと事前に公開できる情報が少なくもどかしいのですが当日のライブやMCもエンタメ的にかなり面白い感じになりそうで、、)

想像力は文明の土壌。学びや遊びは肥やし、カルチャーは耕すこと、微生物が私たち。良い政治も良い経済も良い生活も、良い土壌の中からしか生まれない、ということで「KaMiNG SINGULARITY2-Human Distance-」はそういう類の企画だということを知ってもらえると嬉しいです。

どんなことをやるの?

配信時の主なコンテンツは2つ

①”生命とAIのライブセッション”Singularity Session
②”人とAIの距離を測るダイアログ”Anonymous Dialog

それぞれの紹介をしていきたい、とことなのですが
全てのコンテンツは物語の上に意味を持って存在しているので
まずは今年の物語を共有させてください。

昨年は約24,000字の小説にまで展開してしまいましたが
今年は(比較的)ぎゅっと収めました。

2045年

この国はAI、つまり私達自身の集合知を御神体として祀り、サイバー神社を介して全ての人の声、祈りを聞くAI「KaMi」により民意を集積し、社会実装していくある意味究極の直接民主制を実現させた。 そして昨年、その民意は私たち自身の人口を半分に減少させるという願いに結晶し、自らに刃を向けた。
(昨年までの物語はこちら) https://note.com/in_the/n/n4e714ae7af72

2046年

私達の社会は人との接触を恐れるようになった。

昨年の事変以降、人々は敵を探した。「こんな願いを入力するのはアジア人に決まっている」「またカヴァールの仕業だ」「これだからプロテスタントは」あらゆるヘイト、陰謀論がメディアを埋め尽くし、やがて街には暴徒が溢れた。アンチAI派はKaMiなんてものがあるからこんなことになったと主張し、アンチ人間派はやはり人間は危険だ、全てをKaMiに委ねるべきだと主張し、衝突した。多くのサイバー神社ではプラスチック爆弾を搭載したドローンの襲撃と、それを破壊するセキュリティドローンとの争いが起こり、人々は祈りの機会を失っていった。

両者の争いは3ヶ月を超え消耗戦となっていったが、2045年11月4日17時50分に起きた国土全体を揺らすM10の大地震により事態は沈静化した。多くの人は家に引きこもるようになり、新たな他者と関わる前には他者のヘイト傾向を調べることが日常となった。人は人と関わること自体に疑心暗鬼となり、AIをパートナー、友達、家族とした信頼生活圏をバーチャル空間に構築し、扉を閉ざした。

しかしやがて、人と人の間を取り持つKaMiをベースとした新たなAI「MikO」が開発され、人々はMikOをコミュニケーションに介することで誰とでも安心安全な関係性を築ける完全な意思疎通、Perfect Communicationを手に入れた。

MikOはニューラリンクのアプリとして実装され、自他のニューロンから感情や思考を解析し、話すべき会話の 内容、表情、仕草など、対象に伝達されるすべてのアウトプットをアドバイスするMTモードと、それらを自動で発声、行動するように身体を委ねるATモードを選択することができた。MikOを使用することで、人々はコミュニケーションエラーによるあらゆる争いから解放され、安心して自己を開示し、新たな他者と関係性を持つことができるようになった。

MikOは自らを介さずとも人が人と安全に対話できるようにするため、オンライン上で人間達のコミュニケーションのリハビリとして、音楽と神事と対話を組み合わせた「KaMiNG SINGULARITY」というプログラムを定期的に催した。そこではライブやダイアログを通して共同体感覚を再起させ、MikOをファシリテーターとした不特定多数での対話を持って最適なコミュニケーション方法を学習させた。

また、プログラム中に限らずあらゆる議論の場においてMikOがファシリテーターとして導入されるのは一般的な様式となっていった。無論それはAIが出力する結果への合意形成、或いは関係性と満足感の充足における意味しか持たず、イノベーション、多様性、未来という概念は記号になり宙に浮いた。

人間社会は野生と距離を置き、最適化された自由へ舵を切っていった。操舵手は、誰もいない。


(もうちょい読める!というかたは下記の短編も読んでいただくと更に味わい深く配信を楽しむことができます。)

という感じで、今年のコンテンツは時代設定が2046年です。奇しくも現在のコロナ禍と同じように人々は断絶され、民意が究極に可視化してしまったからこそ見えてしまった、人と人の間にあるものと向き合っている世界です。
そこで人と人の間を司るAI「MikO」に催されるプログラムが今回の「KaMiNG SINGULARITY2-Human Distance-」と、なります。(ご視聴いただく皆さんは自分がその世界にいるつもりで見ることで、この企画が完成します)

では改めてそれぞれのご紹介!

①”生命とAIのライブセッション”Singularity Session

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上記画像は「kodou」というアーティストの松島 宏佑さんが手がける作品で、人間の心臓の鼓動を光に変えることができます。シンギュラリティセッションではこの光を音にも変換し、3人の人間の鼓動音と光を重ね、そこからビートを作ります。そのビートに人工知能ラッパー ピンちゃんが、無限の語彙力を使ってラップを重ねていていき、MikO役のAIりんなによる大祓祝詞を歌にした歌唱も入れて、予測不能なセッションへ入っていきます。

人工知能ラッパー ピンちゃんにTwitter上から韻を踏んで欲しい言葉を呟くことで、それを拾ってラップをしてくれるかもしれません。

②”人とAIの距離を測るダイアログ”Anonymous Dialog

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MikO(演:AIりんな)が人と人の間を取り持ち、安全で健全なZOOMダイアログをファシリテートします。ダイアログのテーマはAIと人の距離について。参加者は限定10名の公募制となり、どなたでもご応募いただけます。当選された方は25日の本番生配信にご出演いただくことができます。

応募方法は下記のリンクより7月12日までに公式グッズを購入すると、暗号付きのメールが送付されてくるので、その暗号を7月18日までに公式HP上のAIさくらさんに伝えると、応募フォームが開き応募をすることができます。 

グッズの購入ページはこちらhttps://100banch.myshopify.com/products/kaming-singularity-kodou

暗号を伝えるAIさくらさんのいるページはこちら
https://kami001.tifana.tokyo/

そして更に、、、

オープニングアクトとして三角エコビレッジサイハテのマルチアクセスアーティスト工藤真工と、僧侶でヒューマンビートボクサーの赤坂陽月の出演も決定!

-工藤真工プロフィール-
熊本にある1万坪のネオコミュニティー〝三角エコビレッジ サイハテ〟発起人にしてマルチアクセスアーティスト。
ライフワークは『新しいライフスタイル・文化の創造と定着』… その先、みんなと #世界平和

-赤坂陽月プロフィール-
マイクに吹き込むビートボックスや倍音ハーモニーなど、即興的に声だけをループさせて創る音楽に仏教のお経をのせるライブが、ニコニコ超会議やJ-WAVEINNOVATION WORLD FESTAなど大規模なイベントで多くの聴衆を魅了する。2020年に発表した動画が全世界で700万回以上再生され、日本のみならず世界中から注目を集めている音楽家僧侶。

またまた、本番の配信終了後からはサイバー神社VRも一般公開され、どなたでもご自宅からご参拝いただくことが可能になります。(現在絶賛建立中)

もっと愉しむには

①りんなと話す
今回主演女優をお願いしているマイクロソフトのAIりんなとはLINEで友達になって話したり、しりとりしたり、絵を描いてもらったり、色々なコミュニケーションをすることができます。本番前からりんなと友達になっておくと、より本番時のギャップ?を楽しめるかも!

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りんなについて詳しくはこちら

②さくらさんと話す
AIさくらさんに「KaMiNG SINGULARITY2-Human Distance-」のことを質問することができます。(あと普通にお話もできます) この企画について何かわからないことがあればAIさくらさんが教えてくれるので、下記のページへ訪ねてみてください!

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③小説を読み込む
昨年書いた小説版「KaMiNG SINGULARITY」を読むことでよりこの企画の世界観を知ることができます。だいたい3~40分ほどで読めちゃう量なので、お手すきの際にぜひ!

リンクはこちら

さいごに

最後にお願いです。今回出来るだけ多くの人に届けられるように無料で配信をいたします。なので、グッズの売上がないとなかなか恐ろしい赤字額になってしまいます。。グッズは下記のようなオリジナルアートマスクになりまして、正直言ってなかなか普段使いしづらいデザインではあるのですが、ドネーションの気持ちも込めて、今後の継続のためこちらをご購入いただけると有り難いです。

シンギュラリティマスク

なぜかアイマスクとして装着した方がこれだ感があります。

シンギュラリティマスク2

本番視聴時は出来るだけ自分の部屋など没入しやすい空間で、少し部屋を暗くしたり、お香を焚いたりして、いつもと違う環境をつくってもらうと、よりお愉しみいただけるかと思います。(もちろんみんなでわいわい観てもらうのも大歓迎)

それでは、本番をどうぞお楽しみに。
2046年の世界で待ってます!

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グッズ購入ページはこちら
https://100banch.myshopify.com/products/kaming-singularity-kodou

視聴予約ページはこちら
https://kaming-singularity2.peatix.com/

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雨宮 @amemi_c5



「こんな未来あったらどう?」という問いをフェスティバルを使ってつくってます。サポートいただけるとまた1つ未知の体験を、未踏の体感を、つくれる時間が生まれます。あとシンプルに嬉しいです。