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心のダメージを感じる方へ。世界の痛みとの寄り添い方について。

はじめに

年明け早々相次ぐ震災、事故。まずは亡くなられた方々、ご遺族の方々へ心からお悔やみ申し上げます。

被災された方々や関係する全ての方々の心身の無事を心から願います。そして元日から働いてくださった救急隊、医療関係者、自衛隊、急な編成変更を決断したTV関係各社、スポンサー各社、元日リリースを控えて大晦日まで準備を重ねていた方々全員も、すべての人の心身がなんとか健やかであれるようにと願います。

連日の心が痛む出来事に「おめでとう」と挨拶するのも憚られる正月を迎えた2024年。

日々、事態の深刻さが明るみになっていき、ZOOMの打ち合わせや、SNSのタイムラインを眺めていると、直接的な被災者でなくても、心が傷んでいる様子が伝わってきます。

被災地域の知り合いの安否の不安もあれば、3.11のことを思い出し当時の感情が蘇ってきたり、メディアから発信される負のエネルギーに気持ちが寄せられてしまっていたり

Xのインプ稼ぎのためのデマ投稿、デマ募金も散見し、被災地への支援のため多くの人が尽力している中、受け入れ難い情報が様々な角度から流れています。

「自粛ムードは被災地のためにならない。少しでも経済回して、支援金を送るくらいしかできることはない。いつも通り過ごそう」という論調も、今回はかなり早くから流れていました。

しかしそういった頭で考える合理的な機能論を誰もが実施できるほど、心の形は画一的なものではないのだと思います。

頭では分かっていても、心で起きている実際の心情とが剥離し、普通の日常を送れない方も多くいます。また、それなのに無理に日常を振る舞おうとする空元気のような状態が続くと、その時はできても、アドレナリンができった後に鬱状態になる恐れもあります。

自分の周りにはHSPの方々も多く、年明け早々、宙に浮きかけていたリラックスムードの横っ腹への突然の衝撃に、かなり食らってしまったという話をいくつか聞きました。

自分自身もそうではあるのですが、自分の経験からそれをサバイブするためにやってよかったことがいくつかあるので、微力ながらせめてシェアしておきたいと思い、このnoteを書くことにしました。

自分自身はコロナ禍で、無意識のパニック発作に苦しめられていた時期が長くありました。頭は冷静でニュートラルなのですが、身体が無意識的に混乱し、異常な頻脈が毎日続いたりとか、不整脈が起きて吐き気を催したり、眠れずに自律神経を壊して様々な症状がでたりしてました。

特に新月や満月など普段と環境が異なる日や、3.11前後など世間に負の気が漂う日は意識的に情報をシャットダウンしていても、周りの気にあてられ強く症状が出てしまいます。

もし次の地震を恐れてテレビやスマホに張り付けになっている方がいたら、それはぜひ一度休憩して欲しいのですが、一度知ってしまうと、目を閉じても見えてきてしまうということもあると思います。意識しないようにするほど意識的になってしまうように。

特にあなたが震災や事故、どれにおいても直接的な被害者じゃない場合、それ自体が1つのコンプレックスとなっていて、せめて痛みを分かちあわなければ居た堪れないという気持ちもあるのかもしれません。

でもそれはあなたが痛み続けなければならない理由にはならないのです。

心配な世界を成す一部にはちゃんとあなたが属していて、自分を労わることと世界を労ることは同じことだと、自覚的になりましょう。

SNSを見ていると、多くの企業が支援に動いていたり、いろいろな人が自分にできることを探して、発信したり、また無力感を感じる投稿をしたり、何かしらの行動をしていると「自分も何かしなきゃ」と思ってしまうかもですが、何も言わなくても、何もしなくても大丈夫です。

あなたが大丈夫な状態で在ることが、まず何よりも優先して大切なことなのです。躊躇なく昼寝をしていいです、お笑いを見て笑っていいです、気分転換にカラオケに行ってもいい、何をしててもいいのです。

心を整えるために

まず前提として、万人に効き目があるかどうかは分かりません。と予防線を張りつつ、自分がやってみてよかったこと、効果があると感じたことをシェアしていきます。

①こんにゃく湿布

お湯で温めたこんにゃくをタオルで二重に巻いて、気になる臓器の上に置くだけです。特にピンポイントで気になる箇所がなければ、腰や背中あたりにおきましょう。

やり方はとても簡単。
1. 市販の安いこんにゃく(大きめのやつ)を買います。
2.お湯を沸かして10分ほど茹でます。
3.ざるに取り出して水気を切ります
4.タオルで2重にぐるぐる巻きます
5.背中において好きな時間放置。これだけ。

僕の場合はうつ伏せになって背中において、なんとなく満足したら仰向けになって目に乗せてました。こんにゃくは何度も使いませますので、タッパーに水を入れて冷蔵庫に入れておきます。

タオルの枚数や茹で時間で温度は自由に調整できるので、やや熱いかもなくらいの温度で低温火傷に注意しながら試してみてください。強制的にデジタルデトックスの時間にもなるので、そういう意味でもよかったです。

②乳酸菌と食物繊維

病は気から、気は腸内から、と思っているので、体内の腸内細菌の数を増やし、その餌となる食物繊維を意識的に摂っていました。
菌は人それぞれ相性があるようで(自分はヨーグルトがダメです)自分と相性の良いものを選べると良いのですが、個人的にこれは効果強いなぁと感じたのは水キムチ。

1gのぬか漬けで1600万個、普通のキムチで1.4億個の植物性乳酸菌が含まれると言われていますが、水キムチは1mlあたり3億個もの植物性乳酸菌が含まれているのだとか。自宅にある材料で簡単に作れるので、よければ試してみてください。

あとは納豆とキクラゲと大根おろしとキムチと卵を入れた冷たい蕎麦をよく食べています。

③その日にあった良かったこと寝る前に3つ書く

これも簡単にできるのでおすすめ。書くものは裏紙でもノートでもなんでもOKです。ピークエンドの法則というものがあって、コンテンツの満足度はその体験のピークとエンドの総量に比例するというようなものなのですが、1日においても終わりよければすべてよしというか「あぁ今日もいい1日だった」と振り返れるだけで、睡眠時の精神的な休息感が変わるなぁと思います。

良かったことは本当になんでも良くて「ご飯が美味しかった」とか「日差しが気持ちよかった」とかそんなことばかり書いてました。

④読書

イギリスの大学の研究では、6分間の読書でストレスが68%も減少することが示されていて、長く読書するほど効果は高まるとされます。

引用:たった6分間で脳のストレスの約7割を解消! https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000003336.html

読書をすることで脳が集中し、リラックスホルモンであるセロトニンが分泌されるため、ストレスが緩和されるといわれています。テレビやSNSから離れる時間づくりとしても最高ですね。

あとは勝手ながら、心が弱まった際におすすめな本をいくつか。自分も持っているので、ご連絡いただければお貸しします。

⑤運動

平凡な提案で恐縮ですが、心が弱ってる時はシンプルに運動不足ということが多々あります。特に三が日なんかはどうしても家に引きこもりがちです。思えば、家からでずに生活が完結できるライフスタイルができるようになったのは人類史で見ると極々最近のこと。

人の遺伝子はむしろ毎日出歩いて、足を動かすライフスタイルをベースにできているので、運動しないと体調崩すのは必然性を感じます。家から出たくなかったらつま先立ちで歩いてみたりとか、30分に1回は立ち上がるだけでも違うそうです。

僕は小田原に越してきてから畑を借り始めたのですが、定期的にケアに行かねばならない習慣ができたおかげで、畑までの自転車で15分くらいの距離がいい運動になっています。

あとは音楽を聴きたくて散歩に繰り出すことも結構あります。先述のグラフを見ると、音楽視聴も散歩もストレス解消に効果的な模様なので、コンボするのが良さそうですね。

音楽は好きなものを聴くのが一番ですが、逃げBar店内で流している、逃げたい気持ちに寄り添える曲を集めたプレイリストがあるので、こちらもシェアしておきます。合計11時間分あるので11時間は散歩できちゃいますね。

あと畑も結構広いの借りてしまって持て余しているので、もしやりたい方いたらお貸しします。逃げBarも変わらず逃げられますので、お近くの方はいつでもお逃げくださいませ。

おわりに

コロナから或いはそのずっと前から、たくさんの正しさらしきものが皆それなりの説得力を持って蔓延り、自分の心でしか決められない選択肢を常に要求されているこの数年です。

人生はオープンワールドですが、多様な選択肢の顕在化という意味で、自由はこれまでになく凶暴な破壊力を持つようになりました。特定の血縁や地縁、コミュニティに常態的に属していない方であれば尚更、重要なことを自分で決め続けるということは、恐らく想像以上に心身の負担になっているはずです。

感染症も実態としては依然収まることを知らず、息継ぎなしで3年を駆け抜けてきた人も少なくないでしょう。そんな中の、束の間の休息で、これです。

意識として顕在してなくても、皆想像以上にダメージを負ってしまっていると仮定して、いつもより入念に身体の声を聞くようにしてあげてください。三が日も休むことなく働き続けている心臓や肝臓やヘモグロビンや全ての細胞に手を当て、働きを感じ、感謝してあげてください。

被災地や事故から関心をなくすということではなく、フェーズに合わせて感度を下げて、ガードを上げることが、無理なく寄り添える方法なのかなと思います。

まずは自らに慈しみを持ち、そして少し余裕ができてきたら、他者へ、もう少し余裕ができたら被災地へ、世界の紛争地帯へ、無理なくおすそ分けできる分だけ、巡らせていきましょう。

改めて、すべての人々の心身の安寧を心から願います。



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「こんな未来あったらどう?」という問いをフェスティバルを使ってつくってます。サポートいただけるとまた1つ未知の体験を、未踏の体感を、つくれる時間が生まれます。あとシンプルに嬉しいです。