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ゆるいやつら

泉鏡花の天守物語の絵を描こうと思うので、妖怪のお姫様たちの服の柄の参考にしようと東京国立博物館に行ったのだ。

東京国立博物館は通称トーハクという。上野公園にある。平日の上野公園には数百人の修学旅行生が集っていて、季節柄みんな夏服に変わったばかりの様子。

万博公園の国立民族博物館がツイッターではすごい施設といわれて久しいけど、トーハクもかなりすごい。まず建物がいけてる。石造りのかっこいい巨大な洋館で、半沢直樹のロケ地にもなったらしいでっかい階段がある。

中の展示品はかなりの割合のものが重要文化財か国宝で、考古学的資料と美術工芸品のレベルがものすごいのだ。
高村光雲のすごい彫刻、上村松園のすごい絵、すごい呉服店のすごい打ち掛けなどが次々に現れては美のビームで私を撃ち抜いていく。オォ〜 美ームでるよ〜 入館料は620円です!お得さがお得レーザーで私を撃ち抜くよ〜

打ち掛けや小袖の柄の写真を撮って資料集めを終えたのち(写真OKなのだ!)、器や蒔絵のタンスなんかのコーナーに行きます。ここにゆるいやつらがいる!

前置き長すぎなのですが、工芸品のデザインの中にはのびのびしたかわいいゆるいやつらがいるんですよ。
わたしはそれをみるのが好きなんですね。

見ていきましょう。

ゆるい

ゆるい

ゆるい

首が長く、ゆるい

首がないやつが並んでいるところも含めてゆるさの見どころ

いいおしり あまりゆるくないが架空の生き物なので曖昧さがでていてえもいわれぬよさ

実物がなかったけどパネルになるほどのゆるパワーだ

以上、撮ってきたばかりのゆるいやつらを紹介しました。
魅力がおわかりいただけただろうか。
今回はテキスタイル系のゆるいやつらを発見することはできなかったけど、服飾系の展示などでも必ずゆるい動物のデザインが紛れ込んでいるのでそういうのを見るときもチェックを怠らないようにしよう。西洋ならばゆるいのは中世以前、アジアはいつでもゆるいです。

以前、国立公文書館の工芸館に行って集めたゆるいやつらもまとめようと思ったけど、また別のときにまとめることにします。

全然ゆるくない!

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