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村上春樹作品ってどんな人がどんなふうに読んでいる?(3)

※前回の記事

③村上春樹の作品ってどんなふうに読んでる?

今回もこちらについて語ります。
もう少しお付き合い頂けますと幸いです。

●ラブシーン、性描写について

村上作品にはたいていの場合、ベッドシーンが登場します。
サラッと書く場合もあれば、文量をたっぷりとる場合もあります。

パターンもいくつかありまして
例えば
1. ただ体だけを合わせるだけのベッドシーン
 →欲望を満たすだけの関係。むなしさ、孤独感、喪失感を強調しているよう。

2. 魂と魂が重なり合うようなベッドシーン
 →クライマックスへの助走として、切なさ・多幸感いっぱいに描かれます。

3. コールガールや人妻とのベッドシーン
 →相手がピロートークで何か次のきっかけ、ヒントになるようなことを零すことがあります。

以上のようなこともあり、
単に「やらしいこと書いてるなー」の一言では片付けられないのです。
もちろん、「やらしい」と思うことはあります!
それも文章がうまいので引き込まれてしまいます…
悲しいなぁとも思うし、愛する人と結ばれて素敵だなぁとも思います。

それと、ベッドシーンではないのですが、ときどき性に対して開けっ広げな性格だったり、ゲスい登場人物が現れて、下品なことを言ったりもします。
この辺は「うわ…」と引いちゃうより、「もー、村上さんってば」と笑うことにしてます。
でも読後にこのゲスい奴の一言が意外と深いなと思えたりして…

その4に続きます。
③村上春樹の作品ってどんなふうに読んでる?
については、次回で最後になります。

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