社会人2年目の姉から新社会人の弟へ贈る優しさのエール
私は幼い頃、チョーわがままな子でした。
第一子なので両親に可愛がられて育ちました。
母方の祖父母にとっては初孫。
サザエさんの家族構成と同じです。
母方の家族と同居していたため、
母の妹弟(叔母叔父)にも溺愛されていました。
「泣いてたから抱っこしてきた!」
と言いながら、スヤスヤ寝ていたわたしを、
抱っこしたいがために起こしてくれた叔母たち。
そのおかげで抱っこしないと寝ない。
夜中は目がランランとして、
昼夜逆転の生活になってしまったのです。
両親はわたしを抱っこしながら
壁にもたれかかって寝ていたと聞きました。
大人がなんでもしてくれるのです。
そりゃ、わがままなに育ちますよね。
祖父母が食料品店をしていたので、
食べたいものは何でも食べられる。
当時、スイカは夏に出回るだけで、
冬はスーパーで見かけませんでした。
それでも、わたしが
「どうしてもスイカが食べたい!」
と駄々をこねるので、
祖父が問屋さんから買い付けてくれたこともあったとか。
いまでも叔母叔父に会うと、
わたしのわがまま話は尽きません。苦笑
そんなわがままなわたしですが、
19歳のときにガンを患い、21歳で結婚。
持病を抱えて子育てするうちに、
少しずつわがままな性格は鳴りを潜めていきました。
病気は結婚、出産、そして転勤のため転居が多かった分、
さまざまな人に会い成長してきたんでしょう。
48歳になったいまでも、
「いむれちゃんは、本当にわがままだったのよ~笑」
「転勤族で子育てして、一人前になったわね笑」
などと、言われます。
わがままになったのはわたしのせいなのか?
と考えたこともありましたが、いまでは
「”親の甘いは毒薬”というけど、親じゃなく”叔母叔父”だったのかもね」
と笑って返せるようになりました。
人にはそれぞれ成長する時期があるんですよね。
娘からの告白
つい先日、娘と会ったとき。
「○○(息子)が就職と同時に
一人暮らしをしなかったのは、
理由があるんだよ!」
唐突に言われ、
わたしは考えが追いつかず無言でいると……
「毎年、子どもが一人ずつ実家から巣立つと、
パパやママが寂しいと思ってわたしがお願いしたの!」
「わたしは仕事の関係上、
職場の近くに住まなくちゃならないから仕方がないけど。
○○(息子)には我慢してもらったってことよ!」
一見、投げやりに聞こええるけれど、
照れくさそうに娘が話してくれました。
昨年の春、就職と同時に一人暮らしをはじめた娘。
一方わたしは……
寂しくてなのか?
更年期症状がひどくなったのか?
体調を崩してばかりでした。
転勤族で転校が多かったわが家。
子どもたちとコミュニケーションを取って、
新天地や転校での不安なことを乗り越えてきました。
そのため、比較的子どもたちと仲が良い方だと思います。
恋バナや学校や進路のことなども
普通に話ができています。
(わたしだけかもしれないけれど……汗)
特に娘とは、ちょっとしたことで
何時間も話が尽きません。
一方、娘の就職先が決まると同時に
一人暮らしをはじめたので、
寂しくないわけがないのです。
ちゃんとご飯を食べているかな?
仕事は大変じゃないかな?
困ったことはないかな?
などと、いつも心配ばかりしていました。
(都内23区内で暮らしていて近いはずなのに、
一緒に暮らしていないと、どうも気になってしまうんです。)
息子も
「社会人になったら一人暮らしをしたい」
と言っていました。
ひとりの空間で気ままに過ごしたいだろうし、
友達や彼女を部屋に呼びたいはずです。
それでも、姉の助言を聞いて
とどまってくれたのは嬉しいです。
「○○(娘)から聞いたよ!
一人暮らしをとどまってくれてありがとう!」
と言うと……
「まぁ、仕事に慣れるまでは一人暮らし大変だし、
節約できるところはしなくちゃね!」
息子は面映ゆがっていました。
その姿を見て、”嬉しい”と同時に、
”ありがたいなぁ~”とつくづく思いました。
仲良しの姉弟
娘は天然キャラで一般常識がすっぽり
抜けていることが多々あります汗
それでも、先輩後輩関係なく友達が多い。
息子は雑学王と言っても過言ではないくらい、
いろいろなことを知っています。
ただ、息子はわたしに似ていて
神経質なところがあって、
小さなことでも気になってしまうタチ。
娘は鈍感ではないものの、
うまくスルーできる器用なところがあります。
息子はどちらかというと、体当たりするタイプ。
(息子をみていると、わたしのようなのです汗)
転校を数回経験してきたので、
姉弟2人で協力して日々過ごしていたんでしょう。
小さい頃から姉は弟を思いやり、
弟は姉を尊敬しているのがわかりました。
大きなケンカは思いつきません。
前に
「大きなケンカしたことある?」
と息子に聞いたら
「一度ケンカして、お姉ちゃんに叩かれて痛かったから、
もうケンカしたくないと思った」
と言っていました。
いまでもケンカはなく、姉が弟を尊敬していて、
弟は天然キャラの姉を慕いつつツッコミを入れています。
「子どもたちは仲良くいて欲しい」
「何かあったら、協力し合って乗り越えて欲しい」
と、思って育ててきたので、
子どもたちに伝わったのかもしれないと思っています。
一人暮らしをした娘の成長
一人暮らしをして1年経った娘を見て、
「こんなにもしっかりするものか」
と思うほど、大人になった気がします。
25歳だから、もちろん大人だけれど、
親や祖父母、周りの人のことを
いままでにも増して気を配れるようになったと思います。
弟が新社会人になってからは心配なのか、
毎朝グループLINEにメッセージが届きます。
「初日がんばって!」
「2日目もガンバ!」
精一杯エールを送っているんでしょうね。
息子が不安を漏らすと、
「大丈夫!焦らずにね。」
と勇気づけてくれています。
「可愛い子には旅をさせよ」
と言いますが、
一人暮らしをしたから成長したんですよね。
当初は寂しかったですが、
巣立った子どもたちの成長を感じられるのは嬉しいことです。
小さい頃は成長する度に喜びしかなかったですが、
子どもが大きくなると成長とともに
寂しさも味わうことになるなんて……。
結婚した当時、
20代のわたしには想像もつきませんでした。
子どもたちの想いを大切にしつつ、
甘えることなく
「ママも仕事や趣味に忙しいのよ」
と言えるような、
自立した母親になりたいと思います。
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