営業利益とは

結論

・営業利益とは、企業の営業活動から得られる利益である。

営業利益計算式

営業利益の計算式は以下で与えられる。

営業利益 = 売上総利益 ー 販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費とは?

その名の通り、この費用は「販売費」と「一般管理費」に分けて考えることができる。

販売費:商品を販売するために直接かかる費用
一般管理費:会社全般の管理業務にかかる費用

では、なぜ損益計算書上では分けて記載せず、「販売費及び一般管理費」という長い名前でまとめるのだろうか?

理由は、
どちらも「企業の営業活動に直接関係する費用」だからだ。

これを理解するために、販売費及び一般管理費の例を見てみよう。

(例)販売費:商品を販売する人の給料
(例)一般管理費:商品を保管しておくための倉庫代

このように、商品そのものを得るために必要な費用ではないが、商品を販売するために必要な費用が販売費及び一般管理費である。

(ちなみに、企業には商品を販売する以外の費用もあるが、それはまた別の機会に)

売上総利益計算式

売上総利益 = 売上 ー 売上原価

の関係があった。

営業利益 = 売上総利益 ー 販売費及び一般管理費

とまとめると、

営業利益 = 売上 ー(売上原価 + 販売費及び一般管理費)

となる。

具体例

日本を代表する企業として、トヨタと武田薬品工業(以下、武田)の販売費及び一般管理費を見てみよう。
(売上高を100%とした比率を表している。)

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トヨタは、売上原価の割合が大きい。
車の製造に必要な金属・部品などの材料費が大きいと考えられる。

逆に、武田は販管費の割合が大きい。
薬を作る費用よりも、薬の研究開発にかかった費用が大きいと考えられる。
(一般に、製薬業の研究開発費は売上原価に含めない)

まとめ

上記で見たように、営業利益とその内訳を把握すると
その企業の営業活動の費用構造がわかる。

費用の中には、
・商品を得るための費用(売上原価)
・商品を売るための費用(販売費及び一般管理費)
があり、それらをまとめて売上高から引いたものが営業利益だ。

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