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「透明なゆりかご(2)」母性ってなに

NHKの産婦人科医院が舞台の「透明なゆりかご」の第2話「母性ってなに」を観た。

女子高生が密かに出産した赤ちゃんを産婦人科医院の前に置き去りにして、それを主人公が見つけて面倒を見ることを通して、目の前の小さな命がたまらなく愛しい存在に思えてくる姿が描かれていた。

もう一つのエピソードは、1型糖尿病の女性が出産すると、自分の命も危険な状況の中で、妊娠を継続するかどうか?を悩む話。
自分の状況が悪くなっても、妊娠継続を選択することを決めた。

女子高生も中絶せずに赤ちゃんを出産し、わざわざ産婦人科医院の前に置き去りにしたということは、新しい命が愛しいと感じた瞬間が確かにあったのだと気付く。

私は男性なので、自分の身体の中に、別の新たな命が存在するという、とても神秘的な経験したことはないため、母性を感じることはないが、母性は生物の子孫繁栄という本能に由来しているのだろう。

生物の本能としての妊娠・出産、さらに母性まで生じさせる奇跡には驚きを感じる。
こんな複雑な機能を持つ身体を発生させ得るなんて、完全に人知を超えていますね。
神の御業としか思えないくらい、不思議な現象だと思う。

自分の命よりも、子供の命の方が大切に思えるのも、文化的な文脈ではなく、生物としての本能由来なのだろう。



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