［東京・八王子］おかっぱ②

“多様性について考える”
というテーマで、まず思いつくのは
違う国の人だったりする。

でも私は都会と田舎、東京とそれ以外、
を思いついた。

おかっぱは岩手出身で
私は北海道出身だ。

岩手は
おしゃれなカフェより
ラブホとスナックとリサイクルショップが
多い。らしい。

“岩手は何もないから東京に来た”
というが、

彼女は
東京で何かを見つけたんだろうか。

それについては聞けなかった。

おかっぱは、
“自分と違う人” “なんか変わってる人”
に対しての悪口や偏見がすごかった。

これについては
彼女が悪いとしばらく思っていたが
実はそうでもないのかもしれないと思った。

田舎には同調圧力があるから、
みんな同じであることを求められ、
それに沿わない人は目立つ。

一方、東京にはいろんな人がいる。

「フリーターです」と言っても
「へぇ、そうなんだ」で終わる。

「あの人、変わってるよね」と言っても
「うん、面白いよね」と返ってくる。

そんな東京で、
おかっぱは岩手で住むより
東京で暮らしやすさを
感じていたように見えた。

おかっぱは
自分が “変でない” と認めてもらいたいくせに
他人を “変” だと馬鹿にする。

田舎から来た東京在住者には
おかっぱのような人が
多いと思う。